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2019-06-26

AdoptOpenJDK8をインストール

ひさびさにAndroid関連の仕事が舞い込んできた。 ここ数年Androidからは遠ざかっていたので開発環境を整えるところから始めなくてはならない。

とっかかりの、のっけから、Javaのバージョン問題にハマってしまった(Java 8が必要)。 落とし穴を避ける方法をメモしておく。 macOS High Sierra 10.13.6 にて検証した。

素のmacOSで、ターミナルからjavaコマンドを実行すると、

$ java -version
No Java runtime present, requesting install.

“java”コマンドラインツールを使用するには、JDKをインストールする必要があります。

と、いうダイアログボックスが表示される。

「詳しい情報…」をクリックするとOracleサイトのJava SE Downloadsページが開くのでここからJava 8をダウンロードしてインストールする。

と、まあ、昔はこれでよかったのだが、2019年4月16日からはOracle JDKのライセンスが変更され、Java 8も含めて商用利用(営利目的利用)は有償となった。 オラクルのアカウント(Oracleプロファイル)を作成してログインしないと JDK をダウンロードできない。

オラクルなんぞに近づくとロクなことがないので、OpenJDKの一種であるAdoptOpenJDK8を使うことにする。 AdoptOpenJDK8のインストール方法は次の通り。

素のmacOSで、ターミナルからmakeやccのようなソフトウェア開発関連のコマンドを実行すると、

$ make
xcode-select: note: no developer tools were found 
at '/Applications/Xcode.app', requesting install. 
Choose an option in the dialog to download 
the command line developer tools.

“make”コマンドを実行するには、コマンドライン・デベロッパ・ツールが必要です。ツールを今すぐインストールしますか?

と、いうダイアログボックスが表示されるので「インストール」をクリックする(この後のHomebrewインストールプロセスで自動的にインストールされるので「今はしない」を選んでも支障はない)。

macOS用のパッケージ管理システムであるHomebrewをインストールする。

Homebrewを使ってAdoptOpenJDK8をインストールする。

$ brew tap caskroom/versions
$ brew cask install adoptopenjdk8

$ java -version
openjdk version "1.8.0_212"
OpenJDK Runtime Environment (AdoptOpenJDK)(build 1.8.0_212-b03)
OpenJDK 64-Bit Server VM (AdoptOpenJDK)(build 25.212-b03, mixed mode)

$ /usr/libexec/java_home -v 1.8
/Library/Java/JavaVirtualMachines/adoptopenjdk-8.jdk/Contents/Home

なお、Android StudioにはOpenJDKがバンドルされているので、通常、別途JDKをインストールする必要はない。

この記事を書いている時点で最新のIDE Android Studio 3.4.1 付属OpenJDKのバージョンは 1.8.0 (Java 8) である。

$ java -version
openjdk version "1.8.0_152-release"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.8.0_152-release-1343-b01)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 25.152-b01, mixed mode)

Oracleの最新版は Java SE 12.0.1 となっているが、むやみに新しいJDKをインストールすると不幸な目にあうので注意。 Android Studio付属のバージョンに合わせて最適なJavaを使うこと。

Android Studio付属のJDKがどこに配置されているかは次の手順で確認できる。

Fileメニュー「Project Structure…」を選択する。

Project Structureダイアログボックスが表示されるので「SDK Location」をクリックする。

「JDK location」にJDKのパスが表示される。

環境変数JAVA_HOMEに、このパスを設定してAndroid Studio付属のJDKを使う手もある。

$ nano ~/.profile
JAVA_HOME="/Applications/Android Studio.app/Contents/jre/jdk/Contents/Home"
export JAVA_HOME
PATH="$PATH:/Applications/Android Studio.app/Contents/jre/jdk/Contents/Home/bin"
export PATH

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