macOS Sequoia 15に対応した Parallels Desktop 20 for Mac を試してみた。 普通の人はParallels Desktopを、Mac上でWindowsを動かすために使っているのだろうが、 私はそうではなく、古い macOS (Mac OS X/OS X) を動かすために使っている。 (WindowsはVMware Fusionの仮想マシンで動かしている。)
Parallels DesktopはMacを仮想化するソフトウェアとしてもっとも優れている。いる、いる、いる…… いた、からだ。そう、2年前までは。
それが macOS Sonoma 14対応のParallels Desktop 19あたりから雲行きがあやしくなってきた。
Parallels Desktop 18以降、 macOS Sonoma 14 や macOS Sequoia 15 をインストールしたVMでは、起動時に毎回「WindowServerが予期しない理由で終了しました。」というメッセージが表示されてしまう。
さらに、macOS Sonoma 14以降をインストールしたVMを起動すると、アップルロゴとプログレスバーは表示されるものの、その後、画面が真っ黒なまま、小一時間経ってもログイン画面が表示されないといった現象(VMがフリーズしている?)が発生することがある。このときVMを強制停止/再起動すると正常に起動したりするのも、気持ち悪いことこの上ない。
おまけにParallels Desktop 20では、とても古いMac OS X/OS Xの仮想マシンのゲストツール (Parallels Tools) を更新しようとすると、なぜかインストーラが開けない。
ParallelsのWebサイトで確認してみると、Parallels Desktop 20では利用可能なゲストOSのリストから OS X Mavericks 10.9 より前のバージョンが消えている!? OS X Mountain Lion 10.8.5以前のOSはサポート外らしい(ゲストツールなしで動かせなくはないが、あまりに不便)。
おいおい、そういう古いバージョンのOSを動かせる実機がもう手元にないから仮想マシンを使ってるんだよ! ユーザーニーズを把握しきれていないぞパラレルス。
Parallels Desktop 20はバージョンアップでさらに 使えない 仮想化ソフトウェアになっていた。 Parallels社の売り文句は「Apple シリコン搭載MacでARM版Windowsが動かせる」なので、macOS (on Mac)の仮想化にはあまり力を入れていないのだろう。
というわけで、Parallels Desktop 18が私にとって最後のParallels Desktopになりそうだ。 これを動かしている Mac mini (2018) が壊れたらmacOS VMともお別れか。 諸行無常よのう。
関連記事: 「WindowServerが予期しない理由で終了しました」
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