2024-10-16

復活のアプリケーションフォルダ

通常、Macのアプリはシステム内のすべてのユーザが利用できる「アプリケーション」 (/Applications) フォルダに配置される。

あまり知られていないが macOS では、これ以外の場所、ユーザのホームディレクトリ内にも(それぞれのユーザごとの)「アプリケーション」フォルダ ($HOME/Applications) を作成することができる。 ※初期のMac OS Xでは新規ユーザ作成時に自動的に作成されていたように思うのだが、いまどき標準状態のホームディレクトリには存在しない。

私はできる限り、ユーザごとのアプリケーションフォルダにアプリを置くような常識はずれの使い方をしている。※この配置だと正常に動作しないアプリもあるので、そのときは仕方なくシステム側のアプリケーションフォルダに入れる。

ユーザごとのアプリケーションフォルダは、 ターミナルから次のコマンドラインを実行すれば作成できる。

% cd
% mkdir Applications
% touch Applications/.localized

んだが、最近になって別の方法で作成できることに気が付いた。

macOS Sonoma 14付属のSafariに搭載された新機能「Web アプリ」を使うと、その副作用として $HOME/Applications が作成されるのだ。

Webアプリの本来の機能は「Web サイトをアプリのように使うことができる」というもの。 普通の人にとっては、頻繁に使うWebサービスをアプリ化できて便利、面白い機能だ。

次の手順を試してみよう。

Safariで好きなWebサイト(この場合ダミーなので、どこでもよい)を開いておいて、ファイルメニュー「Dockに追加...」を選択する。

すると、 ユーザごとのアプリケーションフォルダが作成され、 その中にアプリ化されたWebサイトが格納される。

Webアプリは不要なら、Launchpadを使って削除できる(Finderから削除してもよい)。

ユーザごとのアプリケーションフォルダが復活して良かったよかった。これに何のメリットがあるのか分かる人は喜んでいることだろう。

関連記事: 「/usr/local/bin ディレクトリを作成する

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