2025-04-10

ようこそMacへ? その画面いらんでしょ

重箱の隅をつつく話。

macOS Sequoia 15のセットアップアシスタントには、次のような画面が追加された。

ようこそMacへ

続ける

これは、すべての設定を終えた後に表示される。この画面自体には設定項目もなければ、取り立てて有用な情報もない。でもって、なぜ、この段階で「ようこそ」? そして、ここでポインティングデバイスのボタンをクリックするか、キーを押下しないと先に進まないのだ。

OS X Mavericks 10.9 から macOS Sonoma 14.7.5 までは、最後の設定を終えて「続ける」をクリックすると、自動的にデスクトップ画面が表示されMacが使用できる状態になるのがフツーだった。 すっかりそれに慣れきっていた私は、初めてSequoiaをインストールしたとき、しばし何もせず、この画面を眺めたまま固まっていたものじゃ。

余計な手間をかけさせず、今まで通り、とっとと先に進めばいいと思うんだが、これがアップルの考える最高のUI/UXなの?

2025-03-20

追加はできるが削除はできないWi-Fiネットワークサービス

重箱の隅をつつく話。

先日、macOS Sequoia 15.3.1でネットワークについて、いろいろ調べていたときのこと。 システム設定「ネットワーク」で、誤って「Wi-Fi」ネットワークサービスを追加してしまった。 ホイホイと、いくつでも追加できる。調子に乗って6個も追加しちゃったぞ。

さて、ふざけていないで削除しよう。

2025-03-19

MacでIPv6を無効にする方法

M様へ、業務連絡です。

MacでIPv6を無効にする方法のご案内です。

まず、macOS Sonoma 14.7.4 での GUI による操作手順を説明します。 (そちらでお使いになっている macOS Sonoma 14.6.1 でも手順は同じです。) なお、アップルのmacOSユーザガイドにはIPv6を無効にする方法は書かれていませんので非公式なやり方です。

アップル(画面左上のリンゴのアイコン)メニュー「システム設定…」を選択します。

システム設定のウインドウが表示されるので、サイドバーの「ネットワーク」をクリックします。

ネットワークサービスの一覧が表示されるので、設定対象となるネットワークサービス名をクリックします。 (ここでは、接続済みと表示されている「USB 10/100/1000 LAN」を選んでいますが、ご自身の環境に合わせて読み替えてください。)

2025-03-17

macOSをアップグレードせずにアップデートだけ実行する手順

I様へ、業務連絡です。

アップルはやたらと最新OSを使えと言ってきますが、古いMacでは、無闇にアップグレードすると不幸な目にあうことがあるので、アップグレードはせずにアップデートだけ実行することをお勧めします。

アップグレードとアップデート、何が違うの? と、疑問を持たれると思うので解説しましょう。

macOS Ventura 13 から macOS Sonoma 14(あるいはmacOS Sequoia 15)のようにバージョンの一番最初の数字が変わる大幅な更新がアップグレード、macOS Ventura 13.0 から macOS Ventura 13.1 のようなバージョンの2番目以降の数字だけが変わる小幅な更新はアップデートと呼んで区別しています。

この記事を書いている時点でのmacOS最新バージョンは Sequoia 15.3.2 です。現在、お手持ちの古いMacには macOS Ventura 13 がインストールされていると思います。

これを Sequoia 15 にアップグレードすることなく Ventura 13.7.4 にアップデートする手順を説明します。 (ダウンロードするファイルのサイズやインターネット接続環境にもよりますが、アップデートには20分〜30分くらいかかりますので時間が空いているときに実行してください。)

アップル(画面左上のリンゴのアイコン)メニュー「システム設定…」を選択します。

システム設定のウインドウが表示されるので、サイドバーの「一般」をクリックし、一般の選択項目の中にある「ソフトウェアアップデート」をクリックします。 (サイドバーの「ソフトウェアアップデートがあります」をクリックしても同じです。)

2025-03-03

ディスクユーティリティ 操作が失敗しました:その操作は許可されていません

私はディスクユーティリティ ('Disk Utility.app') が大好きだ。「Dockに残す」くらい好きだ。

ディスクユーティリティとはmacOSに付属する、ディスクのフォーマットなどストレージの管理を行うアプリである。 フツーの人々は滅多に使わないようだが、私は頻繁に使う。 macOS El Capitan 10.11 で生まれ変わっていろいろと劣化してしまったので利用頻度は下がっているとはいえ、まだ使う機会は多い。

作業が一通り終わって、納品済みのプロジェクトのファイル一式を格納したフォルダを、圧縮ディスクイメージにしてバックアップしておく、という目的にもよく使う。

これは、ディスクユーティリティのファイルメニュー「新規イメージ」>「フォルダからのイメージを作成…」を選択すると実行できる。とても便利な機能だ。

それが、先日、バックアップイメージを作成しようとしたところ、謎のエラーが発生するではありませんか。

操作が失敗しました:その操作は許可されていません

2025-02-26

Windowsでの超手抜きKindle本作法

拙著『プログラマのための超手抜きKindle本作法』の付録「超手抜きKindle本作法の雛形」GitHubリポジトリを更新しました。

『プログラマのための超手抜きKindle本作法』はmacOS上でKindle本を制作する手法を解説した本です。 Unixコマンドラインツールを利用する執筆手順を解説しているので、Windowsでこの手法を実践したい人は「WSL (WSL2) をインストールすればいいんじゃない」みたいな感じで、さらっと流していました。

んで、先日、Git for Windowsを使っているとき、ふと、気が付いたんです。 Git for Windows には Git Bash が含まれてるよな。 Git Bashを使えば、WSLでLinuxを導入するような大げさなことしなくてもWindows環境で超手抜きKindle本作法が可能では!?

試してみたところ、次の4つのツールを追加すれば、Windows環境でも「超手抜きKindle本作法の雛形」からKindle本をビルドできることが分かりました(WSLは不要)。 Windows 11 Pro バージョン 24H2 で確認。

  1. Git for Windows
  2. Pandoc
  3. HTML Tidy
  4. Info-ZIP

2025-02-09

タブキーでタブコードが入力できないメモアプリ

macOSに標準搭載されているメモ (Notes.app) は、その名の通り手軽にメモをとれる便利なアプリである。

私もOS X Mountain Lion 10.8の昔から常用している。 その当時はとてもシンプルなアプリだった。

アップルのアプリケーションは生まれ変わるとロクなものにならないの法則にしたがって、OS X El Capitan 10.11以降、ゴテゴテといらない機能が追加される割に細部の作りは雑になっている。

普段使いで、とりわけ、お肌に合わないのがスタイルを指定する機能だ。

メモのテキストを入力するとき、行の先頭で特定の記号、アスタリスク(*)、ハイフンマイナス(-)、数字とドット(.)を入力するとリストスタイルが自動的に適用される。

スタイルが指定できること自体は悪くないが、勝手に変換されると鬱陶しいので、かねがね「自動的にスタイルを適用しない」設定を付けてくれとアップルに要望しているのだが、一向に聞き届けられる気配はない。

さらにmacOS High Sierra 10.13付属のメモからスタイルの選択肢として「等幅」が追加された。 初めてみたとき、お、これは気が利いている、と、喜んだのものだが……