2018-02-25

shift+spaceが半角スペースにならない

macOS High Sierra 10.13にアップグレード後、しばらくたって自分の入力した日本語文書の中に、空白の幅がおかしくなっている部分をたびたび目にするようになった。

半角スペースを入れたつもりが、全角スペースになっているのだ。 shift + spaceキーを押したつもりがシフトするのを忘れていたんじゃろう。 歳をとるとタイプミスが増えて困るのぉ。ヨボヨボ。

と、思っていたのだが、どうもそうではない。

しばらく観察していると気が付いた。 High Sierraの日本語入力における shift + space のコンビネーションでは、どうやら、カーソル直前の文字が全角なら半角スペースが、カーソル直前の文字が半角なら全角スペースが入力されるらしい。

空白記号を表示できるテキストエディターで、shift + spaceキーを連打した場合と、全角文字と半角文字の間にshift + spaceで空白を入力した場合にどうなるか試してみると、

同じshift + spaceを打鍵したにも関わらず、全角空白と半角空白が入り混じっている。

macOS High Sierra 10.13より前のmacOSでは shift + space で常に半角スペースが入力されていた。 まあ、普通だわね。

ところが、High Sierraでは、え〜と、ここは直前の文字が全角だからシフトキーを押すんだな。おっと、ここは手前の文字が半角だからシフトなしで…… みたいに、いちいち、全角半角どちらの空白が入力されるのか判断が必要になる。煩わしい。

長年使われてきた command + space による入力ソースの切り替えが突然 control + space に変わったときも腹立たしかったが、なんらかの調査研究の結果格段の入力効率アップが認められたとか、地球上六十億人のアップルユーザーからこうしてくれとリクエストがあったとか、根拠があってやってんの? このての操作方法の変更。

macOS High Sierra あなたのMacを、さらなる高みへ。

私にとっては、今までと操作方法が変わったことで入力ミスが増えて、使いにくさしか感じないが、これがアップルの考える日本語入力環境の「さらなる高み」なわけ? 明日の企画会議までに次のOSの改良点を100個考えてくるように無茶振りされたエンジニアが行き当たりばったりで考えたとしか思えないひどさ。

昔からのユーザーに訴求できる特段のメリット、あるいは技術的な理由がないなら shift+space の機能を元に戻してください。お願いしますよ、アップルさん。

command+space のデフォルトも元にもどしてくれ。 それ以前に、無意味な仕様変更をやめてくれ。

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この問題は macOS Catalina 10.15 では修正されている。

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