iCloudキーチェーンは OS X Mavericks 10.9 から搭載された機能で、同一Apple IDでサインインしているMac(とiOSデバイス)の間でインターネットアカウント情報、クレジットカード情報、Wi-Fiネットワーク情報を同期することができる。
便利そうだが、まともに動作しなかったときのトラブルが心配なので、今まで利用を控えていた。
そろそろ試してみようかと思い立って OS X El Capitan 10.11.6 のシステム環境設定の「iCloud」を開いて設定しようとしたところ、珍妙な挙動に気がついた。
キーチェーンの設定項目の右側に「オプション...」というボタンがあるのだが、これをクリックしても何も表示されない。何のためにあるんだ? このボタン。
アップルのサポートに電話して、「オプション...」ボタンをクリックしてもオプションが表示されないんだけど、これっておかしくない? と聞いてみたところ、
iCloudキーチェーンを有効にしていないとオプションは表示されません。
とのこと。
それなら、そもそもボタンを非表示にする(あるいはグレイ表示にする)のが常識だろう。
押せるけど機能しないボタン。ひどいUIである。
Yosemiteで確認してみたところ、ちゃんとiCloudキーチェーンが有効でない場合は表示されないようになっている。それが普通だ。
El Capitanは使い込めば使い込むほど、こういう細かいところのほころびが目につく。ソフトウェアの品質管理、大丈夫か? と心配になってくる。
とりあえず、「直してはどうですかアップルさん」と提案しておいた。