2023-11-17

「デバイスを探す」に表示される名前が実際のデバイス名と一致しない

macOSには「探す」('Find My.app')という面白いアプリケーションが付属する。 「探す」アプリを使って、自分が所有しているAppleデバイスや、忘れ物防止タグ (Apple AirTag) を探したり、友達がどこにいるかを見つけたりできる。

アクティベーションロックがかかっているデバイス一覧にも使えて便利である。

フツーの使い方をしていれば、システム設定「Apple ID」に表示される同じApple IDでサインインしているデバイスのリストと、探すアプリの「デバイスを探す」リストに表示されるデバイスの名前は同じになるハズだ。

先般、MacBook AirをmacOS Sonoma 14にアップグレードしたところ、奇妙なことに気が付いた。 同じMacについて、システム設定「Apple ID」に表示されるデバイス名と、「デバイスを探す」リストに表示される名前が異なっているのだ。

このMacBook Airのコンピュータ名は「macbookair1」に設定されているのに、「デバイスを探す」リスト上では「anymac」になっている。

「anymac」という名前は、アップグレードする3週間くらい前に一時的に使用した覚えがあるが、なぜ今、突然、その名前になるのじゃ? わけわからん、一体全体どういうルールで変更されてるわけ? 意味不明な挙動である。 名前が違うだけでなく、デバイス上で「サウンドを再生」することもできない。

2023-11-08

WindowServerが予期しない理由で終了しました

Parallels Desktopといえば Apple シリコン搭載Mac上でARM版Windowsを実行できる仮想環境をいち早く提供した製品として有名だ。 Apple シリコン搭載Mac上でWindows 11を実行するための、Microsoft社公認の唯一のソリューションと喧伝されている。

ウチでは、もっぱらIntelプロセッサ搭載Macにおいて、仮想マシン (VM) 上で様々なバージョンのmacOSを実行する目的で使用している。Winodowsではなく。

先般、macOS Sonoma 14が公開されたので macOS Ventura 13.6.1 上で動作する Parallels Desktop 18 for Mac を使って仮想化を試みたところ、VMを起動するたびに、なにやら謎の警告が表示される。

WindowServerが予期しない理由で終了しました。

“Appleに送信”をクリックしてAppleにレポートを送信してください。この情報は匿名で収集されます。

Parallels Desktop 18は最新バージョンではないで、おそらく仮想マシンがSonomaに対応していないことが原因なのだろう。 と、思っていたのだが……

2023-10-27

フォルダをiCloud Driveと同期させない方法

macOSでは、iCloud Driveを使って“デスクトップ”フォルダと“書類”フォルダを同期する設定をオンにしておくと、同じApple IDでサインインしている複数のMacのそれらフォルダの中身が同一になるのでとても便利だ。

この同期機能は便利なのだが、すべてのMacで同期する必要がない、同期する意味がない、同期したくないデータもある。そんなときは、ファイルやフォルダに「nosync」という拡張子を付けるとiCloud Driveの同期対象から除外することができる(マニュアルには書かれていない裏技)。

ウチでは、デスクトップに「iCloud.nosync」というフォルダを作成して、その中に同期したくない(そのMacだけで使うファイル)を入れている。

macOS Venturaまではこの方法で、同期する/同期しないを使い分けられる幸せな生活をおくっていた。そう、Venturaまではね。

macOS Sonoma 14.0になってから、同期から外している (.nosync) フォルダの中にあるフォルダを、Finderで別の場所に移動したり削除しようとすると、

いくつかの必要な項目が見つからなかったため、操作を完了できません。 (エラーコード-43)

という、わけの分からない警告が表示されるようになった(はたして、このメッセージを読んでユーザーは何が問題なのか、どう対処すればいいのか判断できるだろうか?)。

同期から外している (.nosync) フォルダ内に配置したフォルダは、Finderでは移動も削除もできなくなる。う〜ん、すごいぞSonoma呆れ返る新機能、マヌケなUI/いただけないUX、雑な作りだ。

こっちが好んで利用している機能ばかり、ピンポイントで使いにくくするのはやめてくれんかな。 > アップルちゃん。

関連記事: 「iCloud Driveのファイルが移行アシスタントにより古いファイルで上書きされる

2023-10-25

ナチュラルなスクロールが不自然

macOS Sonoma 14.0のシステム設定「マウス」には、「ナチュラルなスクロール」という設定項目がある。

いったい何がナチュラルなのか疑問に思ったことはないだろうか。

もともと、この項目、Mac OS X Lion 10.7.5までは「スクロールまたは移動するときに、コンテンツを指を動かした方向に移動させる」というチェックボックスだった。 あまりにも長く説明的すぎる名称に嫌気が差したのかOS X Mountain Lion 10.8から「スクロールの方向: ナチュラル」に改められ、さらにmacOS Ventura 13.0で「ナチュラルなスクロール」へと生まれ変わった。

システム設定「トラックパッド」にも同様の設定項目がある。

2023-10-21

「プライバシーとセキュリティ」は開かない

macOS Ventura 13で生まれ変わったシステム設定アプリケーションは、位置情報サービスが無効な状態で、「Macを探す」の設定を変更しようとすると、珍妙な挙動を見せる。

macOS Sonoma 14.0でも相変わらずだ。再現手順は次の通り。暇な人は試してみよう。

システム設定「Apple ID」を開く。 ※位置情報サービスを事前にオフにしておくこと。

「iCloud」をクリックする。

iCloudを使用しているアプリの「すべてを表示」ボタンをクリックする。

「Macを探す」をクリックする。

位置情報サービスがオフになっているため、このMacの位置を特定することはできません。

位置情報サービスを有効にするには、“プライバシーとセキュリティ”設定を開いて ください。

という警告を含むダイアログボックスが表示される。

このダイアログには「“プライバシーとセキュリティ”を開く…」というボタンがある。 これをクリックすれば、当然、システム設定「プライバシーとセキュリティ」パネルが開くと思うのが人情というものだが……

2023-10-18

「外観」より「一般」を優先すべきでは

macOS Ventura 13では「システム環境設定」('System Preferences.app')が「システム設定」('System Settings.app')という名称に改められ、iPadOSっぽい見た目になった。

この生まれ変わったシステム設定アプリケーションを使っていて違和感を覚えるのは、起動すると常に(デフォルトで)「外観」パネルが表示される点だ。

私はmacOSをインストールした後、外観を変更することなどめったにない。

それに比べて、頻繁に利用するのは「一般」である。「一般」は下層にさらに細かい設定項目を含んでいる。より古いmacOSではトップレベルに配置されていた各種の設定が内包されているのだ。

ユーザビリティを考えれば、デフォルトでは「一般」を表示するべきではないか?

2023-10-16

Finderの消えないファイル名

さきごろ、デスクトップ版のFirefoxブラウザーに20年以上存在していたバグが23歳のプログラミング初心者によって修正されたことが話題になっていた。

修正されたのは、ウインドウのツールバーをマウスでポイントすると表示されるツールチップが表示されたまま残って消えなくなるバグらしい。

macOS Sonoma 14.0のFinderには、Firefoxとは逆にツールチップが表示されない奇妙な挙動がみられる(アップルに聞いたなら「それは仕様です」とか答えそうだけどね)。

Finderウインドウのツールバーアイコンをマウスでポイントして、しばらく待つとツールチップが表示される。左側のアイコンから順にゆっくりとマウスを移動していくと右端の 虫眼鏡の検索アイコン だけツールチップが表示されないことに気が付くはずだ。

macOS Catalina 10.15.7 以前は、「検索するには単語または語句を入力します」というツールチップがちゃんと表示されていた。

さらにFinderには、Firefoxと似たような(ツールチップではないが)残って消えなくなる系のおもしろバグもある。 再現手順は次の通り。

  1. Finderでデスクトップに新規フォルダを作成する。
  2. 新規フォルダのフォルダ名が編集できる状態で、フォルダ名のテキストにマウスポインターを置く。
  3. 右クリック(副ボタンをクリック)してコンテキストメニュー「共有…」を選択する。
  4. 共有先として「メモ」を選択する。
  5. 新規フォルダの名前がデスクトップに残ったまま消えなくなる。