ここのところ、ちょくちょく知り合いの会社経営者の方々から、「本社と支店のLANを接続したい、従業員に外出先からモバイル端末を使って社内のシステムにアクセスできるようにしたい」みたいな相談を受けることがある。
ウチはソフトウェア開発はやってるが、最近はネットワーク関係の仕事なんて、とんとご無沙汰でVPN環境の構築など専門外だ(運用ノウハウも持ってないし)。面倒なことは専門家にパスすることにしようと思い、ネットワーク・システム構築をやっている会社の知り合いに聞いてみたところ、やはり、まともな会社にVPN構築とか頼むと結構なお値段になるそうな。
仕方ないので、VPN構築費用の見積書を見て目玉が飛び出た中小零細企業の社長さん向けに、「RasPiでインターネットVPN環境を構築すると、そこそこ安くて便利ですよ」なシステムを開発した(開発したといっても、ネット上に情報は沢山あるので、適切な選択と、ちょっとした工夫と味付けをしただけだが)。
オープンソースの VPN ソフトウェアをインストールしてVPNアプライアンス化した Raspberry Pi を2台作成し、秘密の呪文を唱え、双方のLANに接続すれば、あっという間に拠点間接続完了。高性能とか高可用性とか求めないのであれば、高価なVPNルーターを買わなくても、これで十分な気がする。
まあ、低価格、安いものには、安いなりの理由があるので過剰な期待はいけません。信頼性が必要な場合は、ちゃんとしたSI屋さんに頼みましょう。