OSさえMac App Storeでダウンロード販売されるようになって久しい。でもストレージを初期化してOSをクリーンインストールしたいときは、やはり、起動可能なインストール用メディアが欲しくなる。
残念なことに、Lion 10.7を最後にアップルはインストール用メディアの販売をやめてしまった。新しいMacはインターネット上のアップルのサーバーからOSをダウンロードして起動することもできるが、ウチのネットワーク接続は遅いので毎回そんなことやってられない。
同じように考える人が多いのか、ネット上にはMac OS Xインストーラーアプリケーションからのインストール用ブータブルメディア作成方法を解説したTipsが多数公開されている。
これを受けてか OS X Mavericks 10.9 では、公式な情報として、アップルのサポートサイトにブータブル・インストーラー・メディアの作成方法を解説した記事が公開されている。
「起動可能な OS X インストーラを OS X Mavericks で作成する」である。
確かに、この方法で起動可能なOS Xインストーラーを作成できるのだが、問題点が1つあるのだ(普通の人にとってはあまり問題じゃないのかもしれんが)。 この方法で作成したSDカードをライトプロテクトした状態で起動するとインストーラーが機能しないのである。
次のようなメッセージが表示されてインストールが進まない。
OS X Mavericks インストール アプリケーションをこのディスクからは使用できません。
このアプリケーションを書き込み可能な Mac OS 拡張フォーマットディスクにコピーしてもう一度開いてからインストールを続けてください。
ライトプロテクトなんかしなきゃいいじゃんと思われるかもしれないが、インストール用メディアを書き込み可能にするというのは、なんかこう落ち着かないというか、気持ち悪いというか、心情的に受け入れ難いんだが……
「OS X Lion USBメモリ版」だって書き込みできないメディアとして販売されてたわけだし、そう考えるのが普通じゃないのか?
Appleに問い合わせたところ、2014-02-04時点では、そういう仕様なので書き込みできるUSBメモリ(フラッシュドライブ)で利用してほしいとの回答をもらった。
とりあえず改善の要望は出しておいたが、現時点でも非公式な方法であれば、書き込み禁止であっても機能するインストーラーメディアを作成することは可能である。ウチでは書き込みロックしたSDHCカードからMavericksをインストールできている。
それにしても、なんで、こんな仕様にしちゃったの? アップルちゃん。
また、Macの機種によっては、Mac App Storeで売られているOS X Mavericksよりもビルド番号が新しい版が搭載されていることがある。そういう場合はこの方法で作ったインストール用ディスクでは起動できないので注意が必要だ。
あれ? いつの間にかアップルのサポート記事のタイトルが「起動可能な OS X インストーラを OS X Mavericks で作成する」から「OS X の起動可能なインストーラを作成する」に変わってるよ。
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