経団連の会長とトヨタの社長が、相次いで「終身雇用を維持するのは難しい」という発言をしたことが話題になっている(そういえば、就活ルール=新卒一括採用の廃止が波紋を広げているとかいう話もあったな)。
いまごろ気がついたのだろうか? さすがは年老いた現状維持派が運営している歴史と伝統が何より大切な美しい国、まるで長い夏休み終了の前日になってあわてて宿題にとりかかる小学生のようだ。
新卒一括採用、年功序列、終身雇用のような「才能を埋没させ、無能を温存する」システムは、厳しい自由競争の中で生き残ってきた海外企業に対抗していく過程でいずれ立ち行かなくなる。(今すぐには無理でも)採用、雇用のあり方を改めていくべきではないか。
かつて世界的に有名な経営者が著書(50年前のベストセラー)の中でそんなふうに提言していたのを思い出す。50年といえば半世紀、人生スケールでいえば遠い昔だ。予想もつかなかった突発的な事案でもないんだから、50年前から真剣に取り組んでりゃ解決できてたんじゃないのか。
まあ、せっかく今日まで、のんべんだらりと考えもなく続けてきたのだから、政府や経団連の偉い人達には今後も、このすばらしい日本型雇用制度を死守すべく玉砕覚悟で奮闘していただきたいものである。世界の他の国がどうあれ、我が国の精神的風土には終身雇用がしっかりと根をおろしている。日本固有の文化を大切にしなければならない。国民は皆「せいしゃいん」になれることを夢見て頑張っているのだから期待に応えてくれよ。
それはさておき、ひさびさに HP Stream 11-d012TU にWindows 10をクリーンインストールすることにした。
Mac上で、マイクロソフトのWebサイトから Win10_1809Oct_v2_Japanese_x64.iso をダウロードして、MS-DOS (FAT)でフォーマットしたUSBフラッシュドライブにWindowsインストールメディアを作成しようとしたところ、
項目“sources”はこのボリュームのフォーマットには大きすぎるため、コピーできません。
と、怒られてしまった。 どうやらWindowsイメージファイル sources/install.wim がFAT32の上限ファイルサイズ (4GB) を超えているためコピーできないようだ。 ISOイメージファイルもどんどん肥大化して、DVD-Rに焼くにしても片面2層 (DL) が必要なサイズになってきている。
少し前に配布されていた Win10_1809Oct_Japanese_x64.iso までは、macOSのFinderを使ってISOイメージ内のすべてのファイルをUSBフラッシュドライブにコピーするだけでWindowsインストールメディアが作成できていたのに……
仕方なく、Windows上でメディア作成ツールを使って作業した。残念ながら、macOSだけでのWindows 10 64-bit版インストールメディア作成環境を守っていくのは難しい局面に入ってきたようだ。
その後、ネット検索でいろいろと調べてみると、Windows上では DISM.EXE コマンドを使ってWIMファイルをFAT32の上限に収まるサイズに分割できるらしい。 そして、オープンソースのライブラリー「wimlib」を使えば、WindowsがなくてもWIMファイルを操作できることが分かった。 これを使えば、ターミナルからコマンドを打ち込むのが苦にならない人はmacOS上で Windows 10 64-bit インストールメディアを作成できる。手順は次の通り。
wimlibは、macOS用パッケージマネージャー Homebrew を使ってインストールできる。
$ brew search wimlib
==> Formulae
wimlib homebrew/linuxbrew-core/wimlib
$ brew install wimlib
wimlibパッケージをインストールすると、WIMファイルを操作するコマンド wimlib-imagex が使えるようになる。
ISOイメージから install.wim 以外のファイルをUSBフラッシュドライブにコピーする(ISOイメージファイルをマウントしたボリュームの名前が「CCCOMA_X64FRE_JA-JP_DV9」、USBフラッシュドライブのボリューム名が「ESD-USB」であるものとする)。 ※コマンドラインが長いので行を折り返しているが、1行で済ませてもよい。
$ rsync -r --exclude='sources/install.wim' \
/Volumes/CCCOMA_X64FRE_JA-JP_DV9/ \
/Volumes/ESD-USB/
ISOイメージから install.wim ファイルをUSBフラッシュドライブに分割書き込みする(4GB未満になるように分割する。ここでは4000MB単位とする)。
$ wimlib-imagex split \
/Volumes/CCCOMA_X64FRE_JA-JP_DV9/sources/install.wim \
/Volumes/ESD-USB/sources/install.swm 4000
※exFATを認識するPCであれば、こんな面倒なことをしなくてもそのままコピーすればよい。
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