2016-06-25

MacでWindowsインストール用USBメモリー作成

Boot Camp アシスタント ("/Applications/Utilities/Boot Camp Assistant.app") に頼らずにMac OS X上でブータブルなWindows 10インストール用USBフラッシュドライブを作成するのは難しい。ブートストラップローダーを準備するのが面倒なためである。

これを解消する補助ツールとして applebootsect コマンドを自作した。アップル製のブートローダーをブートセクターに書き込むユーティリティである。

applebootsect ダウンロードページ にapplebootsectコマンドを含むディスクイメージ(applebootsect.dmg)を用意してある。例によって、まかない飯的な手抜きプログラムなので、試したい方は自己責任でどうぞ(プログラムのバグや、操作ミスでディスクが破壊され重要なデータが消える危険性があるが、そうなっても一切補償はできない)。

OS X El Capitan 10.11.5 + Boot Camp Assistant 6.0.1 で動作を確認している。 検証はしていないが、おそらく OS X Lion 10.7.5 + Boot Camp Assistant 4.0.4 以降なら動作するはず(バージョン 4 より前のBoot Camp アシスタントには、そもそもUSBインストールディスクを作成する機能がないので対象外)。

使い方は次の通り。

$ applebootsect /dev/disk_media /dev/disk_volume
$ # disk_mediaは MBR 書き込み先デバイスであり、
$ # ディスク全体に対応するデバイスファイル名を指定する。
$ # disk_volumeは PBR 書き込み先デバイスであり、
$ # FAT32パーティションに対応するデバイスファイル名を指定する。

これだけ見て、何をするのか分かる人向けのツールである。何のことやらチンプンカンプンな人は使わないほうがいいだろう。

とは言え、これだけだと自分も使い方を忘れちゃいそうなので、applebootsectを使った Windows 10 USBインストールメディアの作成手順をメモしておく。

前提条件:

  • 実行ファイルapplebootsectは /usr/local/bin/ ディレクトリーに配置されている。
  • /dev/disk2 がUSBフラッシュドライブであるとする。
  • 新規作成するWindows 10 USBインストールメディアのボリューム名は「WININSTALL」とする。
  • Windows 10 ISOイメージファイル(Win10_1511_2_Japanese_x64.iso)はダウンロード済みで、ボリューム名「J_CCSA_X64FRE_JA-JP_DV5」としてマウントされているものとする。

まず、USBフラッシュドライブを MS-DOS (FAT) フォーマットで初期化し、ISOイメージに含まれるすべてのファイルをコピーする。

$ diskutil eraseDisk fat32 WININSTALL MBR disk2
$ rsync -rv /Volumes/J_CCSA_X64FRE_JA-JP_DV5/ /Volumes/WININSTALL

ここまででもUEFIモードでのインストールメディアとしては利用可能である(Startup Managerで「EFI Boot」しか表示されない状態)。

さらにBIOS(MBR)互換モードでインストールできるようにするには、ブートローダーを書き込み、起動パーティションをアクティブにする必要がある。

$ diskutil unmountDisk disk2
$ sudo applebootsect /dev/disk2 /dev/disk2s1
$ diskutil unmountDisk disk2
$ sudo fdisk -e /dev/disk2
fdisk: 1> flag 1
Partition 1 marked active.
fdisk:*1> write
Writing MBR at offset 0.
fdisk: 1> exit
$ diskutil eject disk2

出来上がり(Startup Managerに「Windows」と「EFI Boot」の両方が表示される状態。EFIファームウェアのバージョンが古いMacだとこれでも「Windows」は表示されないがブートは可能)。

この方法で「Windows 7 またはそれ以降のバージョンのインストールディスクを作成」のチェックボックスが表示されないような旧型MacでもWindowsインストール用の起動可能USBメモリーを作成できる。

Boot Camp アシスタントを使わないので、サポート外の32ビット版USBインストールメディアも作成可能である(誰も動作保証してくれんけどね)。

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