OS X 10.9.5 Mavericks Server を稼働させているMacの調子が悪くなったので、一時的にデータを別のMac (OS X 10.10.3 Yosemite Server)に移し替えて、そいつを臨時サーバーとして使おうとしたらハマったので問題点と回避方法をメモしておく。
結論から書くと、アップルの電話サポートで教えてもらったのだが、「OS X Server:Mavericks または Mountain Lion からのアップグレードおよび移行」という記事があり、引っ越し前にこれをよく読んでおけばトラブルを避けられる。
ここで重要なポイントは作業の順番である。必ず、
「移行アシスタントを実行してから、Server.appをインストール」
すること。
逆の順序で、Server.appをインストールしたYosemiteに、移行アシスタントでMavericks Serverのデータを移し替えようすると痛い目にあう。
「選択した移行元からは移行できません。このソースは OS X Server ですが、お使いの Mac はすでに OS X Server になっています。このソースを使用するには、まず Mac をダウングレードする必要があります。」というメッセージが表示されて移行アシスタントの作業を先に進めることができなくなるのだ。
/Applications/Server.app と /Library/Server フォルダーを削除すれば、この状況を回避して移行アシスタントの作業を進められるようにはなるが、ユーザーが競合したりして面倒なことが起きる。理想的な手順は次の通りである。
- Yosemiteを再インストールする(まっさらな状態からやり直す)。
- 初回起動時、設定アシスタントの「この Mac に情報を転送」画面で Time Machine バックアップから元の Mavericks Server に置かれていた情報を転送する。
- Mac App Store から Server.app をインストールする。
なお、移行アシスタントでOS X Serverで使っていたTime Machineのバックアップデータを転送する際は、すべてのチェックボックスが無効化(グレーアウト)されて、チェックを外す操作ができないため、「転送する情報を選択」することはできず、常にすべてのバックアップデータを書き戻すことになる。
標準状態のクライアント版OS Xと違って、サーバー機能を追加したOS X Serverのバックアップデータはこのように扱われる(部分的な復元はできない)仕様らしい。
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