2020-04-10時点で、Arm Mbed CLIをインストールする最も簡単な方法は「Mbed Studioをインストールする」である。
https://os.mbed.com/studio/ からインストーラーをダウンロードして実行するだけで、Windows、macOS、Linuxのいずれのプラットフォームでも手間をかけずにインストールできる。
Mbed StudioはGUIの統合開発環境なんだから、CLIじゃないじゃん。と、思ったあなた、Mbed StudioのTerminalメニュー「New Terminal」選択すれば、IDEのウインドウ内にターミナルが表示される。このターミナルからCLIの mbed コマンドを呼び出せるのじゃよ。
IDEだからといって、GUIを使わなくてもいいのだ。CLI部分だけ使っても誰にも怒られない。
おまけにMbed StudioにはARM純正コンパイラ ARM Compiler 6 (ARMC6) も含まれている。しかも無料だ。
GCC_ARM も使いたければ、ARM社のWebサイト https://developer.arm.com/open-source/gnu-toolchain/gnu-rm/downloads から GNU Embedded Toolchain for Arm をダウンロードして追加すればいい。
ダウンロードしたアーカイブファイルが gcc-arm-none-eabi-9-2019-q4-major-mac.tar.bz2 であるとして、これを /opt に展開し(他の場所でもよい)、
$ sudo tar xjf gcc-arm-none-eabi-9-2019-q4-major-mac.tar.bz2 -C /opt
mbedコマンドでGCC_ARM_PATHを設定する。
$ mbed config --global GCC_ARM_PATH \
/opt/gcc-arm-none-eabi-9-2019-q4-major/bin
Linuxの場合も同様(Linux用のアーカイブをダウンロード、展開して設定)。
Windowsだとインストーラーをダウンロード、実行した後、こんな感じに、
> mbed config -G GCC_ARM_PATH ^
"C:\Program Files (x86)\GNU Tools Arm Embedded\9 2019-q4-major\bin"
設定すればよい。
ひさびさに、Arm mbed OSの開発環境を用意したのだが、ずいぶん進化していた。ああ、なんて楽チンなのでしょう。
これまで、Macでmbed開発環境を整えようとすると、OSに標準添付されているPythonを使って不幸な目にあうとか、Homebrewのgcc-arm-none-eabiはどこいった? とか macOS Catalina 10.15 のセキュリティ強化で Mbed CLI のインストーラーがまともに動かないとか面倒なことがいろいろあった。 それが Mbed Studio で一挙に解消。サイズがデカいけど。
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