知人のK氏が新しいMacを購入したのでセットアップを手伝いに行った。
macOSをアップグレードせずに使っていたK氏からすると、数年ぶりに買い替えたMacのシステムは、いろいろ変わっているので少し戸惑っているようだ。Mojave 10.14.6からVentura 13.4.1にいきなりジャンプでは無理もない。 「このApple Payってなんですか?」と聞かれて、説明しているとき、ふと、思い出した……
そういえば、ウチのMacでは Apple Payを使えたためしがない。
システム設定「ウォレットとApple Pay」を開くと、
Apple Payを設定できませんでした
このMacのセキュリティ設定が変更されたのでApple Payは無効になりました。
のように怒られてしまう。
システム設定に表示される警告の下段に「詳しい情報」というボタンがあるのでクリックしてみると、アップルWebサイトのサポート情報「セキュリティ設定が変更されたため Mac で Apple Pay が無効になった場合」 https://support.apple.com/ja-jp/HT209016 というページが開く。
そこには次のように書かれている。
所定のセキュリティ設定が変更された場合や、お支払い情報を安全に守る機能を損なう他社製のソフトウェアやマルウェアが検出された場合、Mac の Apple Pay は無効になります。
そして、次の3点を確認せよ。と、ある。
- ノートブックの蓋が開いているか確認する
- セキュリティ設定を確認する
- 最新のソフトウェアアップデートを確認する
確認したが、まったく問題ない。
アップルのサポートに電話して「サポートページに書かれている条件をすべてクリアしているが、なぜかApple Payが使えない。他にも使用不能になるなんらかの条件があるのではないか? セキュリティ設定を変更した覚えはないのだが、そもそも、この所定のセキュリティ設定とは具体的に何を指しているのか?」と、聞いてみた。
サポートの回答は、同様の問題は報告されていない、一般的なトラブルシューティング手順を実行して、それでもダメなら「macOSをクリーンインストールしてみて」と言われた(よく言われること)ので、Apple Pay使用不能の警告が表示される3台のMacについて試したが、変わりはない(使えない)。
これまで、Apple Payが使えないのは、自分のMacにはソフトウェア開発ツールがたくさん入っていたり、他社製カーネル拡張機能の使用を許可しているのが原因かと思っていたが、そんなことはまったく関係なかったようだ。
再度、サポートに電話して「言われた通りにしたが直らない」旨を告げると、詳しく調査してくれるとのこと。
その後、いろいろと調べているうちに自分なりに、なんとなく原因が推測できてしまった。 やはりサポート文書には書かれていない単純な条件があるのだ。 推測が正しいかどうかは、アップルのサポートエンジニアの回答待ちである。
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