macOS標準の写真アプリ (Photos.app) には「共有アルバム」という面白い機能がある。
共有アルバムに置いた写真は長辺が2048ピクセル以内になるよう縮小され、画質は低下してしまうがiCloudストレージの容量は喰わない。他にも、いろいろと制限があるけれど制限の範囲内で納得して使う分には便利である。
2021年にGoogleフォトの容量無制限が終了した際、こっちに切り替えた。
さて、先日、この共有アルバムに画像ファイルを2つ追加したところトラブル発生。
同じ Apple Account (以前の Apple ID) で同期している複数のMacのうち1台だけ、追加した画像が表示されないのだ。
追加した画像ファイルが、
別のMacに出てこない(同期しない)!?
アクティビティを確認しても、更新内容がまったく反映されていない。
同期(ネットワーク関連のサービス)が期待通りに動作しないのはアップルのお家芸である。よくあることだ。
“It just works”
同期が遅いだけで、しばらく待っていれば出てくるだろう。と、思って待っていたが……
10分後、出てこない。 30分後、出てこない。 1時間後、出てこない。
翌日になっても、出てこない。
不思議なことに、共有アルバムが同期しないMac上でも、写真のライブラリの内容は同期する。謎の挙動だ。
“It just works”
アップル公式のサポート情報に「共有アルバムが機能しない場合 > 共有アルバムが表示されない場合、または共有アルバムが同期されない場合」というドンピシャな記事がある。それによると、共有アルバムをバックアップしておいてから、共有アルバムをいったんオフにして再びオンにすると直るらしい。
この記事では、しれっと「共有アルバムをバックアップ」と言っているが、これ、激しく面倒なのだ。 Macユーザなら、サイドバーから共有アルバムのコンテキストメニュー「書き出し...」を選択して、保存するだけ。みたいなのを期待するでしょ?
そんなものはない! のである。
バックアップのためには、共有アルバムを一つずつ開いて、その中の画像をすべて選択してから、ライブラリに「読み込む」という操作が必要なのだ。おいおい、共有アルバムが200冊あったら、200回この操作を繰り返すのか? これがアップルの考える最高のUI/UXなの? 馬鹿げてる。
おまけに、わざわざバックアップを取れというのは、このトラブルシューティング手順を実行する過程で、誤操作により共有アルバムが吹っ飛ぶかもしれないってことかな? 怖いね。
そんな面倒で危険なことしたくねぇよ。
てなわけで、もっと簡単で安全なトラブル解消法を発見した。 正常に同期が機能しないMac上で 次の手順を実行すると、この問題を解決できる。
なんでもいいので小さい画像ファイルを用意する(これはダミー画像)。
このダミー画像を同期しない共有アルバムにドラッグ&ドロップする。
ダミー画像が共有される(アクティビティに「あなたが1枚の写真を共有しました」と表示される)。
すると、それにつられて同期されていなかった写真も同期する!
ダミー画像を共有アルバムから削除する。
めでたし、目出たし、じゃなくて、 まともに同期するようにしてくれよ。> アップルちゃん
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