macOS Tahoe 26.0がリリースされてから2週間、最初のアップデート 26.0.1 が提供された。
システム設定「一般」>「ソフトウェアアップデート」でアップデートを確認していて、ふと気になったことがある。ここに「夜間にアップデート」ボタンが付いたのって割と最近のバージョンからだよな。 (インストールを「夜間に行う」選択肢は OS X Mavericks 10.9 からあるけど。)
そういえば、生まれてこの方、この夜間にインストールする機能を使ったことがない。
よし、やってみよう! ポチッとな。と、興味本位で試してみたのだが……
2日たっても3日たってもインストールされる気配がない。
今夜、アップデートされます
アップデートがスケジュール設定済みです
と、表示されてるんだがな。 お前のいう今夜ってのはいつなんだよ?
エラーが報告されるでもなく、単に実行されない。 何が悪いのだろう?
アップル公式のMacユーザガイドでは、夜間にアップデートを実行する際の要件として次の3つが挙げられている:
- Macの電源が入っていること(システム終了していないという意味であると解釈)
- 電源に接続されていること(MacBook系で電源アダプタが接続されていると解釈)
- インターネットに接続されていること
macOS Sonoma 14では微妙に条件が異なっている:
- Macの電源が入っていること
- スリープモードになっていないこと
- インターネットに接続されていること
※macOS Ventura 13以前のユーザガイドには説明がない。
これら全てを満たしているにも関わらずアップデートは行われない。
せめてマニュアルに書いてある通りに動作するソフトウェアを提供してはどうなのか。 他にも実行を阻害する要因があるなら、確実に動作させるための詳しい設定方法をサポート文書に記載するべきだろう。
ネット検索やAIチャットで聞いてみたところ、どうやら、このトラブルはよくあることらしい。 マニュアルには書かれていないが、次のような項目が原因になるのではないかといわれている。
- 未保存の書類を開いたままのアプリがある
- 自動アップデートの設定がオフになっている
- 「ログイン項目と機能拡張」でバックグラウンドでの実行を許可している項目がある
- ストレージ容量が不足している
- 時計が狂っている
しかし、手元のMacは、どれにも当てはまらない。
まあ、正常に動作したとしても、そもそも インストールを遅らせるだけ の機能なのでさして役には立たない。おまけに、(アップデートではない)アップグレードや、(Safariだけみたいな、あまり時間のかからない)細かなアップデートには使えないし。
古くからのMacユーザが期待する(アップルお得意の)魔法のような「夜間にアップデート」の挙動は次のようなものではないだろうか。
ネットワークのトラフィックや電力需要が低下する深夜に(Macの電源がオフになっていたとしても)自動的に起動して、アップデートファイルをダウンロードし、インストールする。そして処理が完了したら、自動的にMacの電源をオフにする。
なぜ動作しないのかユーザには理由がまったくわからない(調べようもない)ような、実行が不確実な機能なら無意味であり(それどころかストレスフルなので)不要である。
現状の「夜間にアップデート」のような、ヘナチョコ機能を付けるくらいなら、 「アップデート完了後、システム終了する」(アップデート完了後、電源をオフにする)オプションを付けてくれたほうが、よっぽどありがたい。
Windowsには「更新してシャットダウン」という、それっぽい機能がある。ただし、伝え聞くところによると、こっちもまともに動かないトラブルがあるらしい。いずこも同じか。
現実的な解決策は、夜間にインストールする機能など無視して、
「今すぐ再起動」をクリックして、とっとと寝る
である。
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