こんなブログ記事を見かけた:
AIはWikipediaやブログやStackOverflowやOSSのコードで学習してますね。 でもそういった学習材料が、AIのせいで新しく書かれなくなってきてます。
https://nowokay.hatenablog.com/entry/2026/01/10/174213
自分も、かねがね、そうなるんじゃないの? と感じていて、以前、AIとのチャットでのやり取りの中で、(当のAIに対して)そんな話をしたのを思い出した。
「情報を発信する人に情報は集まる」みたいな理屈は通用しなくなり、 AIのエサになるだけ なら、正確で役立つTipsや、利便性の高いコードであるほど(無料で誰にでもは)公開されなくなるだろう。
もっとも、シンギュラリティに到達する日も近いらしい(AGIは人間の知恵など必要としないだろう)から、いらぬ心配なのかもしれん。
ところで、私は商売がら、長年、何台かのMacに、複数の異なるバージョンのmacOSをインストールして使っている。
例えば、ある Mac mini (2018) は内蔵ストレージにmacOS Sequoia 15、外付けドライブにmacOS Ventura 13をインストールして、起動ディスクを切り替えるシステム構成になっていた。
先日、このMacの内蔵ストレージのSequoiaをアップデートしたところ、なぜか、外付けドライブ側のVenturaで起動した際に、すべてのアカウントにログインできないというトラブルが発生。
パスワードは絶対に間違っていないのにログインできない。アップデート前まで問題なくログインできていたのに。
内蔵ストレージのOSをアップデートしたら、外付けドライブで起動したときのユーザ認証ができなくなるって、どういうこと?
アップルのサポートに聞いてみたところ、「Macのログインパスワードを忘れた場合」というサポート情報を教えてくれた。
その冒頭には……
Macのユーザアカウントへのログインに使うパスワードを思い出せない場合や、パスワードが受け付けられなかった場合は、以下の方法を試して、パスワードをリセットしてください。
しれっと、当たり前のように、
パスワードが受け付けられなかった場合
と、書かれているところを見ると、どうやら、正しいパスワードでログインできないのは、アップル的には日常茶飯事らしい。
それにしても「ログインパスワードを忘れた場合」は、ないだろう。 こちとら、何も忘れちゃいない。ボケ老人扱いは無礼であろう(まあ、そこそこボケ老人なんだけど)。自分たちの製品の雑な作りを、ユーザのせいにすんなよ、プンプン。
さて、先ほどのアップルのサポート文書には次の3つのパスワード再設定方法が書かれている。
- ログインウインドウのリセットオプションを使う
- 復旧のリセットオプションを使う
- Macを消去することで、再びアクセスできるようになります
※項目3は、もはや復旧手段(パスワードの再設定)じゃないだろそれ。
さっそく、トライしてみよう。
まず、ログインウインドウのリセットオプションを使う方法から。 復旧キーあるいはApple Accountを使ってパスワードを再設定する。このMacの場合はApple Accountによるパスワードリセットを許可していないので、復旧キーを使う。
しかし、 復旧キーを正確に入力しても先には進めない。 何度も試したがダメだった。なお、復旧キーは絶対に間違っていない。
ここで、ふと、思ったのだが、パスワードを忘れるような人は、そもそも復旧キーなど覚えていない(メモしていない)んじゃないかな。
では次、macOS復旧のリセットオプションを使う方法。
残念ながら、ログインできない問題を抱えている 外付け起動ディスクのユーザは一切表示されない のでリセット不可能である。
仕方ないので、最終手段、外付けディスクを初期化してmacOS Ventura 13.7.8を再インストール。なんと、
クリーンインストールした外付け起動ディスクでもログインできない!
細かく検証してみたところ、どうやら FileVaultをオンにした 外付け起動ディスクからブートした場合、macOSのバージョンに関わらずログインできなくなるようだ。 FileVaultがオフであれば普通にログインできる。
つまり、このトラブルには、内蔵、外付けを問わずストレージデバイス内にどのバージョンのソフトウェアがインストールされているかは全く関係ないのだ。
となると、T2セキュリティチップ用のファームウェアあたりが怪しい。 にしても、いままで、ずっとFileVaultオンでも問題なかったのになぜ急におかしくなったのだろう?
そういえば、このMacは長年、内蔵ディスクにはWindowsのみがインストールされている(macOSは外付けでのみ起動させる)状態という変態的な使い方をしていた。
それを、先日、macOS Tahoe 26リリース記念で、内蔵SSDを初期化してmacOS Sequoia 15.7とBoot CampによるWindows 10のデュアルブート環境に変更したのだ(このMac自体は古いのでTahoeには対応していないがついでに)。
おそらく、T2セキュリティチップ用のファームウェアは 内蔵ストレージ内 のmacOSがアップデートされるタイミングでないと更新されないのだろう。なので、ファームウェアが古いままになっていた。
その後、2週間ほどたったころ、Sequoia 15.7.1アップデートが配布され、それを適用した際に、T2セキュリティチップ用のファームウェアがアップデートされてしまったのが原因だろう。
ということは、UDFモードで古いファームウェアを復元できれば、このトラブルから抜け出せるかもしれない。が、残念ながら基本的にファームウェアはダウングレードできないため、確証は得られない。
諦めて運用方法を見直すことにし、外付け起動ディスクのFileVaultを解除した(これにより、ログイン可能な状態に戻せた)。
そうそう、アップルに確認したが、一般ユーザ向けのサポート情報の範囲では、ログイン不能になった外付け起動ディスクのFileVaultによる暗号化を解除(復号)する方法は提供されていない。 Finderから簡単に「暗号解除」とはいかない。ターミナルからゴニョゴニョする必要がある。
このトラブル、解消法がないかをAIにも聞いてみたのだが、ミラクルとんちんかんな回答(あるいはアップルのサポートと同じような回答)であった。 現状のAIでは、こういう妙チキリンな困りごとは解決できない(正確さを要する細やかな調査には向いていない)。

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