かなり前から MacBook Pro 製品には有線LANの端子が付いていない。
有線LANを使いたいユーザーのために純正の周辺機器「Apple Thunderbolt - ギガビットEthernetアダプタ」が用意されている。
先日、客先に持ち込んだ MacBook Pro から、このアダプターを使ってLAN接続しようとしたところ、正常に動作しなくてとても困った(以前は普通に使えていたのに)。
Thunderbolt Ethernet インターフェイスの設定が出てこない。
怪現象の再現方法は次の通り。
macOS Sierra 10.12 を新規インストールした MacBook Pro において、インストール後、まだ一度もThunderbolt Ethernetアダプタを使用したことがない状態で、通常ユーザでログインする。
Thunderbolt EthernetアダプタをMacに接続する。
「新しいネットワークインターフェイスが検出されました」と表示されるので、「“ネットワーク”環境設定...」をクリックする。
検出されたというんだから、当然、サービス(インターフェイス)のリストに「Thunderbolt Ethernet」が追加されているはずだが……
そんなものはどこにも見当たらない。
「Thunderbolt ブリッジ」という項目があって紛らわしいが、これはThunderbolt Ethernetアダプタのインターフェイスではない。
最初、それに気付かず、先頭の「Thunde...」の文字だけ見て、検出された新しいインターフェイスがこれだとばかり思い込み、一所懸命に設定をいじって繋がらないと悩んでいた。我ながらアホである。
というわけで、macOS Sierra 10.12をクリーンインストール後、初めてThunderbolt Ethernetアダプタを使うのが通常ユーザである場合は要注意だ。
すでにThunderbolt Ethernetアダプタが正常に動作している状態で以前のバージョンのOSからSierraにアップグレードインストールした場合や、新規インストールでも管理者でログインしている場合には、この問題は起きない。
通常ユーザでも手作業でThunderbolt Ethernetアダプタのインターフェイスを追加してやれば使えるようになる。
アップル純正の周辺機器なんだから、そのくらい自動でやってくれや。 Plug and Pray 時代のWindowsかよ。まったく。
アップルのサポートに電話して、通常ユーザだと自動的にサービスが追加されないのはおかしくない? と聞いてみたところ、エンジニアに調べさせるからしばらく待ってね、ということになった。
2016-11-03 アップルから回答があった。驚くべきことに、アップルのエンジニアによると「それは正しい動作です」じゃそうな(つまり、不具合ではなく仕様であると)。
過去のOS、 Mac OS X Lion 10.7.5, OS X Mountain Lion 10.8.5, OS X Mavericks 10.9.5, OS X Yosemite 10.10.5, OS X El Capitan 10.11.6 のいずれにおいても検出された Thunderbolt Ethernet アダプタは、次のようにきちんと表示される 。通常ユーザであってもだ。
素人目には、こっちのほうがよっぽど正しい動作に思えるが、いままでのやり方が間違っていたというのか?
まあ、あくまで「それは仕様です」と言い張るのならそれはそれでいいけれど。
アップルのエンジニアさんにお聞きしたい。 Macを長年使ってきたユーザーが、これまでの経験から、このような挙動を予測、期待すると思いますか? 検出されたネットワークインターフェイスを表示しないことで、どのようにユーザーの利便性が向上していますか?
一言(ひとこと)「仕様です」で済ませるんじゃなくて、この設計にどのような優位性があるのか、わざわざこのような不可解な仕様に変更した理由を説明してもらいたいものである。
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