macOS Sierra 10.12 のシステム環境設定「言語と地域」において、暦法を選択するポップアップメニューには「ISO 8601」という項目がある(ISO 8601自体は暦法ではないがそこには突っ込まない)。
これはきっと日付の表示形式をISO 8601に合わせてくれる機能に違いない。普通、そう考えるんじゃないだろうか。
ところが、そうはならない(週の始まりの曜日が月曜に変わるだけ)。
(英語が読めないので)ISO 8601:2000 に相当する日本工業規格 JIS X 0301:2002 を読んでみると、「4.5 分離記号の使用」において、
[-](ハイフン):“年”及び“月”及び,“年”及び“週”及び,“年”及び“日”及び,“月”及び“日”並びに“週”及び“日”の分離。
と、書かれている。
なのでユーザーとしては、単なる「西暦(グレゴリオ暦)」では、
2016/01/05 7:08
となっているところを、「ISO 8601」に変更すると、
2016-01-05 07:08
のように表示されるが妥当ではないのか? と疑問に思うわけだ。
アップルのサポートに電話して、暦法をISO 8601に変更しても西暦と表示が同じなんだけど、これって変じゃない? 全然ISO 8601表記にならないけど、いったい何のためにこの選択肢が付いてるの? と聞いてみたところ、エンジニアに調べさせるからしばらく待ってね、ということになった。
2016-10-13 アップルから回答があり、問題がある点は認知してもらえたようなので、修正されるのを楽しみに待つことにする。 たぶん、世界中で私以外誰も気がついていないので望み薄とは思うけど。
ものすごく古いアップルのサポート文書に「Mac OS X 10.0: 日付と時刻を「ISO 8601:1988 標準規格」に設定する方法」というのがあって、今でもこれと同じ方法で日付表示をカスタマイズして ISO 8601 形式にすることは可能である。
ちなみに、この「暦法: ISO 8601」という項目は OS X Yosemite 時代から存在している。
ウチは ISO 8601 をよく使うので、いちいちカスタマイズしなくて済むようにプリセットで付けてくんない? と、大昔にアップルに要望したことがあり、てっきりその機能を付けてくれたものだと喜んでいたのだが……
macOS Sierra になった今でも、ちゃんと動かないのはトホホである。
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