2017-04-10

太古のiOSデバイス用アプリ開発

かれこれ3年以上前、「古いiOSデバイス用アプリ開発」という記事を書いた。

2017年の今でも、まだ、第一世代iPod touch (iOS 3.1.3)やiPhone 3G (iOS 4.2.1)の実機で動くアプリケーションを開発できるか試してみた。

現時点 2017-04-10 で最新のmacOSはSierra 10.12.4、Xcodeはバージョン8.3である。もちろん、この環境ではiOS 3.1.3用アプリの開発はサポートされていない。

実際に検証してみたところ、古い開発環境 OS X Mountain Lion 10.8.5 + Xcode 4.4.1 + iPhone SDK 3.2 あるいは Mac OS X Snow Leopard 10.6.8 + Xcode 3.2.2 + iPhone SDK 3.2 が用意できれば、今でも昔のiOSデバイス(実機)で俺様アプリを動かすことは可能であることが分かった。

もっとも古いiPod touch/iPhone用のアプリ開発自体は可能だが、古いiOS用のアプリのストアへの登録は、もはやアップルが受け付けていないので、残念ながらApp Storeで配布することはできない。

それに古い開発環境が「用意できれば」と簡単に言ったが、3年前とは違ってすんなりとはいかない。

インストーラーパッケージの署名などに使われている証明書が失効しているらしく、iPhone SDKのパッケージをインストールしようとすると、

インストールに失敗しました。

不明なインストールエラーが起きました。

エラーによってインストールに失敗しました。ソフトウェアの製造元に問い合わせてください。

のように、エラーがでる(インストールできない)。

署名の検証を無視して無理やりインストールすれば、なんとかなるが面倒だ。

Xcode 4.4.1も、起動すると System Component Installation の段階で、

An unknown error occurred.

See the intall log for more details.

と怒られてしまう。

これまた、アプリケーションバンドル内の MobileDevice.pkg を手作業でインストールしてやれば、なんとかなるが面倒だ。

現在のXcodeでは当たり前の Automatically manage signing 機能も使えないので、コード署名関連の書類も手作業で管理しなくてはならない。

ちなみに、Xcodeからは早々に見捨てられているこれら大昔のiOSデバイスも、iTunes 12.6.0.100ではちゃんと認識される。

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