以前、OS X El Capitanのプレビューで文字の表示がピンボケ(アンチエイリアスがかかりすぎ)で、画面を見ていると目と頭が痛くなってくるという話をした。→「El Capitanのプレビューがひどい」
Safariにも、にたようなピンボケ現象がある。 OS X Mountain Lion 10.8 の頃から発生していたようだが、最近はSafariをメインに使っていないので、すっかり忘れていた。
画像を縮小表示した場合にぼやけて見える問題である。この現象はRetinaディスプレイでは目立たないので普通のユーザーは気づかないかもしれない。これは、Retinaディスプレイに対応した高解像度イメージを用意していないウェブサイトで低解像度の画像がぼやける症状とは異なる。
最近はウェブコミック配信サイトが増えてきてブラウザーで読めるマンガがたくさんある。漫画の吹き出しのなかのイメージ化された文字を読むとき、にじむ感じが不快なのだ。PDFの電子書籍だけでなく、Webで漫画を読んでいても目と頭がいたくなるというのは、どうにも困ったものだ。
試しに、同じ画像を異なるWebブラウザーで表示した結果のスクリーンショットを切り出して並べてみた。
macOS Sierra 10.12.4付属のSafari バージョン10.1のレンダリング結果:
Mac OS X 10.7.5付属のSafari バージョン6.1.6のレンダリング結果:
他の2つに比べると、10.12.4付属のSafariのほうがボケている(Retinaディスプレイでは分かりにくので、Retinaじゃないディスプレイで見ること)。
アップルのサポートに、これってボケすぎじゃない? おかしくない? と聞いてみたところ、答えは、
Safariのバージョンによってスムージングの度合いが異なる場合があります。
だ、そうである。
それは見たら分かるよ。他社Webブラウザーや、自社(アップル)の過去製品に比べてボケすぎじゃないのかと聞いてるんだが…… どうやら、アップルのエンジニアはこれがボケすぎだと感じてはいないらしい。
まあ、個人の好みの問題だと言われればそれまでだし、OS X Mountain Lion 10.8あたりから、ずっとボケボケのままなので、これがアップルの考える最高のユーザーエクスペリエンスなのかもしれない(Mac OS X Lion 10.7以前のSafariは、ほどよいボケ具合だったのに残念だ)。
細かいことが気になる私としては直して欲しいところだが、アップルはおかしいとは思ってないわけだから望み薄だろう。
プレビューのボケ問題といい、さまざまなUI要素がボケすぎだよアップルちゃん。 現行のアップル製品はすべてRetinaディスプレイを搭載しているので、もはや、低解像度のディスプレイを使ってのmacOSのテストは、ろくすっぽやっていないのかもしれない。
Retinaじゃないディスプレイを、まだ使っているユーザーのことも気にかけてくれるとうれしいんですけどね。>アップルさん
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