野球漫画『巨人の星』(梶原一騎/川崎のぼる)には、大リーグボール2号「消える魔球」という、ありえない必殺技が登場する(オッサンしか知らんと思うが)。
歴史と伝統が何より大切な保守の美しい国には「消える年金記録」という、ありえない必殺技があった。まるで遠い過去の話のようだが、でたらめな調査の結果、現在もおじさんの「消えた年金」の行方は謎のままである。
さように、こども達の夢、大人たちの悪夢として、いろいろ消えちゃうわけだが、macOS Big Sur 11.5.2にも、消えるヘルプというおもしろい機能が搭載されている。
再現手順は次の通り。
- Finderのヘルプメニュー「macOSヘルプ」を選択する。
- macOSユーザガイドのウインドウが表示されるので、ウインドウの左上隅にある黄色のしまうボタン(マイナス記号が表示されるボタン)をクリックして、Dockにしまう。
- 再度、Finderのヘルプメニュー「macOSヘルプ」を選択する。
これで、ヘルプの中身が綺麗さっぱり消えて、ヘルプウインドウの内容が真っ白になる。
Dockのヘルプウインドウアイコンをクリックして元に戻した場合は、この現象は起きない。
実はこれ、一見、無反応だが、ヘルプの内容をインターネットからダウンロードし直しているのだ。真っ白なウインドウを延々15秒ほど(当社比)ながめていると、ダウンロードが終わってヘルプの内容が表示される。
Dockにしまったヘルプをメニューから元に戻すと、ヘルプの内容が再ダウンロードされるようになったのは macOS Catalina からである。
ただ、macOS Catalina 10.15.7だと、進捗を示す青色の細いバーが表示されるので、ユーザーは、ははぁん、さては、なにかダウンロードしてるんだろうな、と推察することができた。
ところが、macOS Big Surでは何のフィードバックもないので、何が起きているのかさっぱり分からない。
macOS Mojave 10.14.6以前のバージョンでは、このようなことはなく、一瞬で表示される(メニューから戻そうが、Dockのアイコンをクリックしようが同じ挙動)。
なぜ、OSアップグレードにかこつけて、まともに動いていたソフトウェアをわざわざ壊すのか理解できない。
せめて、optionキーを押しながらヘルプメニュー「macOSヘルプ」を選択した場合だけ、再ダウンロードするようなUIにすればいいんじゃないの? >アップルちゃん。
毎回、再ダウンロードする必要ないやろ。
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