ClamAVはオープンソースのアンチウイルスソフトである。 Mac OS X のGUIフロントエンドとしては ClamXav があり、以前は無料でApp Storeから入手できていたのだが、有料化されたバージョン2.8以降はストアから消えてしまった。
ターミナルから必要に応じて手動でウイルススキャンを行うだけなら、別にGUIなどなくても困らない。 MacPortsにもClamAVのパッケージがあるようなので、そいつをインストールしてコマンドラインから利用する。
$ port search clamav clamav @0.98.7_2 (sysutils) clamav antivirus software ... $ sudo port install clamav
設定ファイルを作成し、
$ cd /opt/local/etc $ sudo cp freshclam.conf.sample freshclam.conf
そのままでは動作しないので Example と記述されている部分を削除する。
$ sudo -e freshclam.conf # Comment or remove the line below. Example
他の項目も必要があれば変更する。
ウイルスデータベース取得するコマンドfreshclamを実行するとき /opt/local/share/clamav を変更できない(存在しない)と怒られるので、
$ sudo mkdir /opt/local/share/clamav $ sudo chown clamav:clamav /opt/local/share/clamav
とする(ユーザーclamavと、グループclamavはMacPortsでパッケージをインストールする際に作成されている)。
ウイルスをスキャンする手順は次の通り。 freshclamコマンドでウイルスデータベースを最新の状態にしてから、clamscanコマンドを使って指定ディレクトリー内をスキャンする。
$ sudo freshclam $ clamscan -r -i /path/to/scanning/directory ----------- SCAN SUMMARY ----------- Known viruses: 4007738 Engine version: 0.98.7 Scanned directories: 1961 Scanned files: 5556 Infected files: 0 Data scanned: 869.70 MB Data read: 2102.99 MB (ratio 0.41:1) Time: 41.666 sec (0 m 41 s)
スキャンされている様子(ファイル名)を見たい場合は、オプション -i を外せばよい。
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