2015-10-09

ClamAVをMacで使う

ClamAVはオープンソースのアンチウイルスソフトである。 Mac OS X のGUIフロントエンドとしては ClamXav があり、以前は無料でApp Storeから入手できていたのだが、有料化されたバージョン2.8以降はストアから消えてしまった。

ターミナルから必要に応じて手動でウイルススキャンを行うだけなら、別にGUIなどなくても困らない。 MacPortsにもClamAVのパッケージがあるようなので、そいつをインストールしてコマンドラインから利用する。

$ port search clamav
clamav @0.98.7_2 (sysutils)
clamav antivirus software
...

$ sudo port install clamav

設定ファイルを作成し、

$ cd /opt/local/etc
$ sudo cp freshclam.conf.sample freshclam.conf

そのままでは動作しないので Example と記述されている部分を削除する。

$ sudo -e freshclam.conf
# Comment or remove the line below.
Example

他の項目も必要があれば変更する。

ウイルスデータベース取得するコマンドfreshclamを実行するとき /opt/local/share/clamav を変更できない(存在しない)と怒られるので、

$ sudo mkdir /opt/local/share/clamav
$ sudo chown clamav:clamav /opt/local/share/clamav

とする(ユーザーclamavと、グループclamavはMacPortsでパッケージをインストールする際に作成されている)。

ウイルスをスキャンする手順は次の通り。 freshclamコマンドでウイルスデータベースを最新の状態にしてから、clamscanコマンドを使って指定ディレクトリー内をスキャンする。

$ sudo freshclam
$ clamscan -r -i /path/to/scanning/directory

----------- SCAN SUMMARY -----------
Known viruses: 4007738
Engine version: 0.98.7
Scanned directories: 1961
Scanned files: 5556
Infected files: 0
Data scanned: 869.70 MB
Data read: 2102.99 MB (ratio 0.41:1)
Time: 41.666 sec (0 m 41 s)

スキャンされている様子(ファイル名)を見たい場合は、オプション -i を外せばよい。

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