リモートディスクとは光学ドライブを搭載していないMacから、他のMacやWindows PCの光学ドライブにLAN経由で共有アクセスする機能である。
アップルのサポート文書「Mac で別のコンピュータの CD/DVD ドライブを使う」に解説がある。
先日、新しいMac(当然、光学ドライブなし)を購入した知人が、「たまに、古いCD-ROM/DVD-ROMのソフト(素材集)を見たり、CD-R/DVD-Rにバックアップしたデータを読み込みたくなる」とのことだったので、それなら、古いMacの光学ドライブを共有して、リモートディスク機能でアクセスすればいいですよ。と、アドバイスした。
ひと通り使い方を説明して、最後にリモートディスクの取り出し方を説明することになり、
Finderのサイドバーにあるリモートディスクのコンテキストメニューを表示(右クリック)して「“リモートディスク”を取り出す」を選ぶと取り出せます。
と言って、実演して見せようとしたのだが……
あれ???
取り出せない!?
ではありませんか。
おいおい、それじゃ、これはいったいなにを取り出すメニューやねん。
しかたないので、知人にはリモートディスクではないほうのメディアを選んで取り出す別の方法を案内した。
おかしいな、昔、リモートディスクを使ったときにはサイドバーから簡単に取り出せていたはずだが? 確かイジェクトボタンのアイコンが表示されていたような。自分も長らくリモートディスク機能をつかっていないので記憶が定かでない。
自宅に帰ってから、検証機で調べて見たところ、やはり、 OS X Mavericks 10.9 まではサイドバーにリモートディスクをイジェクトするためのボタンアイコンが表示される(OS X Yosemite 10.10 ではなぜか最初のアクセスでは表示されないが、一度メディアをマウントして取り出すと表示される。不可解な挙動だ)。
OS X El Capitan 10.11 からイジェクトボタンが表示されなくなった(なぜか、たまに表示されることもある?)。
そして「“リモートディスク”を取り出す」は、このコンテキストメニュー項目が採用されて以来(Mac OS X Snow Leopard 10.6 〜 macOS Sierra 10.12 まで)、
7世代のOSに渡って、ただの一度も正常に動作したことがない
という驚愕の事実が判明した。
昔はクリックひとつでイジェクトできていたので、今日 macOS Sierra 10.12.5 に到るまで「“リモートディスク”を取り出す」メニューを使うことがなく、異常に気付かなかったのであろう。
ちなみに、Mac OS X Leopard 10.5.8のリモートディスクにはイジェクトボタンもコンテキストメニューの取り出しも存在しない。
なぜ、わざわざ便利なイジェクトボタンをなくして、機能しない取り出しメニューを残すのか謎である。 直してくれませんかね。アップルさん。
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