2023-01-28

iTunesライブラリからMusicライブラリを作成

macOS Catalina 10.15 ではiTunesが廃止され、代わりに「ミュージック」アプリケーション = Apple Music App (Music.app) が付属するようになった。 iTunesが利用できるのは macOS Mojave 10.14.6 までだ。

ミュージックアプリケーションには、いままで使っていたiTunesライブラリをミュージック形式のライブラリ (Music Library.musiclibrary) に変換する機能がある。

ミュージックを初めて起動するとき "$HOME/Music/iTunes" が存在していると自動的に 'iTunes Library.itl' が読み込まれ "$HOME/Music/Music/Music Library.musiclibrary" が生成されるのだ。

試しに新規ユーザを作成してログインし、ユーザホームの「ミュージック」フォルダ内に「iTunes」という名前の空のフォルダを作成してから、ミュージックアプリケーションを起動すると次のようなダイアログボックスが表示される。

“ミュージック”がiTunesライブラリを読み込もうとしていますが、iTunesライブラリが見つかりませんでした。

“ミュージック”を続けるにはライブラリが必要です。既存のiTunesライブラリを読み込むか、または新しいミュージックライブラリを作成してください。

[ライブラリを選択…]

[ライブラリを作成…]

[終了]

自動変換のために 'iTunes Library.itl' を読み込もうとしたが見つからないためだ。

一度まっとうに起動して「ミュージック」ウインドウが表示されてしまうと、このダイアログボックスには二度とお目にかかれない(Musicフォルダを削除しても同じユーザにおいて自動変換が再実行されることはない)。

私は長年、ネットワークボリューム上にiTunesフォルダを置いて、そのエイリアスをユーザのホームディレクトリのミュージックフォルダ内に作成するという変態的な使い方をしている。

先日、macOS Monterey 12.6.3をクリーンインストールしてMacをセットアップし直した際、うっかり、iTunesフォルダのエイリアスを配置する前にミュージックを起動してしまった。

前述の通り、自動変換機能は初回起動時にしか働かない、う〜ん、困ったね。

アップルのサポートに「再度、iTunesライブラリを読み込む方法はないのか?」と尋ねてみたところ、

optionキーを押しながらミュージックアプリケーションを起動すると、ライブラリを選択するダイアログボックスが表示されるので、そこから読み込める。

と、教えてくれた。

確かに、Catalina 10.15.7 付属のミュージックアプリケーションだとこれでうまくいくようなのだが……

Monterey 12.3.6 では、曲のリストに「読み込み中…」と表示されたまま、1時間たっても2時間たっても処理が終わらない。

Big Sur 11.6.8 や Ventura 13.2 だと、読み込みは終わるもののプレイリストに謎の項目「####!####」(元のリストにそんな項目はない)が出現し、まともに読み込めてるのかどうか不安になる。ああ、気持ち悪い。

さらに、曲のリストには楽曲データの項目が表示されているが、再生しようとすると、

元のファイルが見つからなかったため、曲“曲のタイトル”は使用できませんでした。元のファイルを探しますか?

と尋ねられる現象も発生、一部のファイルが行方不明になっている。

どうも、この macOS の Apple Music App でライブラリを切り替える という方法は、初回の自動変換とは挙動が異なるようだ。

ライブラリを切り替える以外にも、ミュージックのメディアフォルダの場所を 'iTunes/iTunes Media' に変更してから、ライブラリを書き出したXMLファイル('iTunes Music Library.xml' みたいな名前のファイル)を読み込むという方法がある。こっちも試してみた。

これまたトラブル発生、次のようなメッセージが表示され読み込まれない楽曲がある。

“iTunes Music Library.xml”ファイルの一部の曲が見つからないため、読み込めませんでした。

ファイルはすべてそろっている! 失われたものは無いのになんでやねん!?

かれこれ十数年使い続けている秘伝のタレみたいな状態のiTunesフォルダだと、こういうファイルが行方不明になる問題が起こりがちなようだ。

トラブルを解消するには、次の手順でライブラリを再構成するとよい。

ミュージックライブラリが、まっさらな状態から、

ファイルメニュー「読み込む…」を選択する。

「iTunes」フォルダを指定して「開く」。 「iTunes」フォルダをミュージックアプリケーションのアイコンにドラッグ&ドロップしても同じこと。要するにすべての楽曲ファイルが格納されているフォルダを指定して、ミュージックアプリケーションに利用可能なデータを探索、追加させる。

ファイルメニュー「ライブラリ」>「プレイリストを読み込む…」を選択する。

'iTunes Music Library.xml'(ライブラリを書き出したXMLファイル)を指定して「開く」。

こうすれば、ファイルが迷子になることもなく、iTunesライブラリからMusicライブラリを作成できる。

この方法は「誤ってミュージックライブラリを消してしまったが、なぜかiTunesライブラリのバックアップだけは残っている」みたいなレアケースにおけるライブラリの復元にも有効だ。


ミュージックライブラリ再構成後、なんだかアルバムアートワークの表示がおかしいことに気付いた。元の画像と違う、同じアーティストの別のアルバム画像が表示されてしまう。

ファイルメニュー「ライブラリ」>「アルバムアートワークを取得」を実行したのだが、どうやらiTunes Storeで購入した楽曲以外(手持ちのCDをリッピングしたものなど)は、まともにジャケット画像を取得できないようだ。 手作業でジャケット画像を追加し直すしかないらしい。やれやれ。


外付けハードディスクなど外部ストレージに、ミュージックデータを置くようにして、複数のMac上で動作する異なるバージョンのミュージック (Music.app) やiTunesで共有する場合に、比較的トラブルが起きにくいライブラリの設定方法まとめ。

下準備として、すべてのミュージックデータ(楽曲ファイル)を、外部ストレージ上の一つのメディアフォルダ('iTunes Media'フォルダみたいな)の中にまとめておく。

ミュージックあるいはiTunesのファイルメニュー「ライブラリ」>「ライブラリを書き出し…」を選択して、すべてのプレイリストを単一のXMLファイルに書き出しておく。

  1. 外部ストレージ上のメディアフォルダ
  2. XMLフォーマットで書き出したライブラリ(プレイリスト)

これらが準備できたら、ミュージックデータを利用したいMacに外部ストレージを接続してライブラリを設定していく。

Macを再起動する(ミュージックもヘルパープロセスも起動していない状態にする)。

ミュージックライブラリがまっさらな状態から始めるものとする。 無理やりまっさらな状態に近づけるにはターミナルから次のコマンドラインを実行する。

rm ~/Library/Preferences/com.apple.Music.*
rm ~/Library/Preferences/com.apple.iTunes.*
rm -r ~/Library/Caches/com.apple.Music
rm -r ~/Music/Music
rm -r ~/Music/iTunes

※ミュージック/iTunes関連のデータ、設定がすべて消えるので注意。あらかじめバックアップしておくこと。

ミュージックアプリケーションを起動する。

ミュージックメニュー「環境設定…」を選択する。

環境設定ウインドウが表示されるので「ファイル」をクリックしてファイルパネルを表示する。

「変更…」をクリックして、ミュージックのメディアフォルダの場所を外部ストレージ上のものに変更する。

「OK」ボタンをクリックして環境設定ウインドウを閉じる。

ファイルメニュー「読み込む…」を選択し、外部ストレージ上のメディアフォルダを指定して開く(すべての楽曲ファイルを再スキャンさせる)。

ファイルの追加処理が完了するのを待つ。

ファイルメニュー「ライブラリ」>「プレイリストを読み込む…」を選択し、ライブラリを書き出したファイル (.xml) を読み込む。

読み込み処理が完了するのを待つ。

ウインドウメニュー「アクティビティ」を選択する。

アクティビティウインドウに進行中の処理が表示されるので、それらが終了し「表示するアクティビティがありません」となれば、できあがり。

iTunesから書き出したXMLファイルをミュージックで読み込んだ場合、不要なプレイリストが表示されたり、スマートプレイリストのルールに入力した項目が消えてしまったりすることがある。適切に読み込めていないプレイリストは削除するか修正する。

この他にも、おかしな挙動が散見されるミュージック、せめてライブラリやプレイリストくらいまともに読み込めるようにしてくれよ。アップルちゃん。

御多分に洩れず Apple Music App (Music.app) にも、アップルのアプリケーションは生まれ変わったらロクなものにならないの法則が適用されるということか。

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