macOS Ventura 13で生まれ変わったシステム設定アプリケーションは、位置情報サービスが無効な状態で、「Macを探す」の設定を変更しようとすると、珍妙な挙動を見せる。
macOS Sonoma 14.0でも相変わらずだ。再現手順は次の通り。暇な人は試してみよう。
システム設定「Apple ID」を開く。 ※位置情報サービスを事前にオフにしておくこと。
「iCloud」をクリックする。
iCloudを使用しているアプリの「すべてを表示」ボタンをクリックする。
「Macを探す」をクリックする。
位置情報サービスがオフになっているため、このMacの位置を特定することはできません。
位置情報サービスを有効にするには、“プライバシーとセキュリティ”設定を開いて ください。
という警告を含むダイアログボックスが表示される。
このダイアログには「“プライバシーとセキュリティ”を開く…」というボタンがある。 これをクリックすれば、当然、システム設定「プライバシーとセキュリティ」パネルが開くと思うのが人情というものだが……
クリックしても開かない。
警告音が虚しく鳴り響くだけ。
「キャンセル」を選んでも、Macを探す設定には進めない。
どっちのボタンをクリックしようが結果は同じで、結局、ユーザーが自らの操作で「プライバシーとセキュリティ」パネルを開く必要がある。そして、なぜか位置情報サービスをオンにしないことにはMacを探すをオフにできない!?
マヌケなUI/いただけないUX、雑な作りだ。
ちなみに macOS Monterey 12.7 までは、同様のボタンをクリックすると、ちゃんと「プライバシーとセキュリティ」パネルが開いていた。 それに、位置情報サービスのオン/オフと、Macを探す機能のオン/オフは、それぞれの設定状況に関係なく別個に設定を変更できる。
やれやれ、「システム環境設定」から「システム設定」へ、これまたアップルのアプリケーションは生まれ変わるとロクなものにならないの法則に従ったか。ダライ・ラマもビックリだ。
まあ、世界中で気にしているのは私ひとりだけなのだろうが、細部へのこだわりはどこいっちゃったの? アップルちゃん。
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