2023-10-21

「プライバシーとセキュリティ」は開かない

macOS Ventura 13で生まれ変わったシステム設定アプリケーションは、位置情報サービスが無効な状態で、「Macを探す」の設定を変更しようとすると、珍妙な挙動を見せる。

macOS Sonoma 14.0でも相変わらずだ。再現手順は次の通り。暇な人は試してみよう。

システム設定「Apple ID」を開く。 ※位置情報サービスを事前にオフにしておくこと。

「iCloud」をクリックする。

iCloudを使用しているアプリの「すべてを表示」ボタンをクリックする。

「Macを探す」をクリックする。

位置情報サービスがオフになっているため、このMacの位置を特定することはできません。

位置情報サービスを有効にするには、“プライバシーとセキュリティ”設定を開いて ください。

という警告を含むダイアログボックスが表示される。

このダイアログには「“プライバシーとセキュリティ”を開く…」というボタンがある。 これをクリックすれば、当然、システム設定「プライバシーとセキュリティ」パネルが開くと思うのが人情というものだが……

クリックしても開かない。

警告音が虚しく鳴り響くだけ。

「キャンセル」を選んでも、Macを探す設定には進めない。

どっちのボタンをクリックしようが結果は同じで、結局、ユーザーが自らの操作で「プライバシーとセキュリティ」パネルを開く必要がある。そして、なぜか位置情報サービスをオンにしないことにはMacを探すをオフにできない!?

マヌケなUI/いただけないUX、雑な作りだ。

ちなみに macOS Monterey 12.7 までは、同様のボタンをクリックすると、ちゃんと「プライバシーとセキュリティ」パネルが開いていた。 それに、位置情報サービスのオン/オフと、Macを探す機能のオン/オフは、それぞれの設定状況に関係なく別個に設定を変更できる。

やれやれ、「システム環境設定」から「システム設定」へ、これまたアップルのアプリケーションは生まれ変わるとロクなものにならないの法則に従ったか。ダライ・ラマもビックリだ。

まあ、世界中で気にしているのは私ひとりだけなのだろうが、細部へのこだわりはどこいっちゃったの? アップルちゃん。

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