2023-02-14

networkConnectが読み込めないVentura

macOS Monterey 12.6.3 のシステム環境設定「ネットワーク」には、VPNサービスの「構成を読み込む…」/「構成を書き出す…」というメニューがある。

書き出したVPNサービスの構成を、別のMacに読み込ませれば一瞬で設定がコピーできる。 VPN接続先がたくさんあるとき、いちいち一件ずつ手入力しなくていいので大変便利、かれこれ10年ぐらい愛用している素晴らしい機能だ。

macOSユーザガイド (macOS Ventura 13) の「MacでVPN接続を設定する」には、次のように書かれている。

ネットワーク管理者またはVPNサービスプロバイダからVPN設定ファイルを受け取った場合は、そのファイルをダブルクリックするだけで接続を設定できます。

この文だけ読めば、いままで通りVPNの構成を書き出したファイル(例えば VPN.networkConnect みたいな)をダブルクリックすればVPNサービスが自動的にネットワーク環境設定に追加されると思うのが人情だが……

実際にVentura上で VPN.networkConnect ファイルをダブルクリックしてみるとシステム設定は開くものの、

無反応 ひたすら無反応

何も追加されない。

ファイルが開けないなら開けないなりにユーザに対して適切な説明を表示すべきだろう。 これじゃ利用者は何が悪いのか、さっぱり分からんではないか。 マヌケなUI/いただけないUXである。

そしてユーザガイドには、ここでいう「VPN設定ファイル」が、いったいどのようなファイル形式であるか、どんな拡張子を持つファイルが読み込み可能なのかについて具体的な解説が一切ない。

Venturaのユーザガイドをよく読んでみると、Montereyまでは存在していた構成の書き出し/読み込みに関する項目がなくなっている。

おそらくVenturaではnetworkConnectファイルを正常に処理できないにも関わらず、OS開発者がファイルタイプ(拡張子)と、アプリケーションを関連付けるUTI情報を削除し忘れたのだろう。

そういえば、macOS Big Sur 11.7のアップデートでL2TP over IPSec VPN接続できなくなる不具合にも悩まされた覚えがある。

「ゼロトラストで脱VPNだ!」とでも言いたいのかアップルちゃん。

いままで便利に使えていたものを、わざわざ使えないようにするのはやめてほしい。


なおVenturaにおいても、構成プロファイル(例えば VPN.mobileconfig みたいな)により、VPNの構成を追加することは可能だ。

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