Macのシステム設定を開くと、「ソフトウェアアップデートがあります」と表示されていた。 macOS Ventura 13.2.1 アップデートの配布が始まっているようだ。
さっそく「今すぐアップデート」ボタンを押してみた。ポチッとな。
なにやらソフトウェア使用許諾契約に同意しろとか、ユーザ名とパスワードを入力しろとかいってくるので指示に従って進んだのだが、
ユーザの操作が必要です。
選択したアップデートのインストール中にエラーが起きました。
と、怒られてインストールできない。
どんな操作が必要なんだよ! 具体的に言ってくれよ。
しからば少しやり方を変えて、「詳細情報…」をクリックすると表示されるダイアログで「今すぐインストール」ボタンをクリックし、正しいパスワードを入力しても……
認証できませんでした。
選択したアップデートのインストール中にエラーが起きました。
と、怒られてインストールできない。
パスワードが正しいからパスワード入力ダイアログボックスを正常に閉じることができたんやないんかい。おまえは一体、なにを認証したいんだよ。
表示されるメッセージからは、原因もどう対処すればよいのかもまったく分からない。 マヌケなUI/いただけないUXである。(その後の調べで、ボリュームの認証/ボリュームのユーザを認証といった操作が必要なことが分かった。)
近年のmacOSによく見られる通常ユーザで操作を行うとまともに動作しないパターンかと思って、管理者でログインし直して試してみたが、それでも同じ状況でアップデートできない。
アップルのサポート文書「macOS のアップデート中やインストール中にエラーが起きた場合」に書かれているセーフブート(セーフモードで起動)してインストールする方法も試したがダメ。
ウチのMacはシステム構成が変態的なせいか、よくアップデートのトラブルに見舞われる。
今回アップデートに失敗したMacも、外付けハードディスク(いまどきSSDではなくHDD)にインストールされたmacOSから起動しており、内蔵ストレージは空っぽという変則的な構成だ。
近年のMac(Apple T2 セキュリティチップ付きのIntelプロセッサ搭載MacやAppleシリコン搭載Mac)は、内蔵フラッシュストレージへの依存性が高く、OSが必ずそこにインストールされており、購入時初回セットアップで作成した管理者アカウントが1つしか存在しないことを前提とした作りになっているソフトウェアが、まま見られる。macOSはiOSじゃないんだがね。
OSが内蔵SSDにインストールされていても油断ならない。別のMacで以前macOS Big Sur 11.7.1にアップデートしようとしたら、
現在のデバイス構成とインストール先は、現在の状態でのインストールでは無効です。やり直してみてください。
選択したアップデートをダウンロード中にエラーが起きました。インターネット接続を確認してからやり直してください。
と、怒られたことがある。指示通り何回かやり直してみたが無駄だった。
ところが、その後、macOS Big Sur 11.7.2、11.7.3へのアップデートはすんなりインストールできた。デバイス構成もインターネット接続もまったく同じで変わりないのに、結局11.7.1アップデータがイカレてただけじゃないの?
さらに別のMacでは、macOS Montereyのアップデート時に、一見正常にインストール完了したふうなのに、延々再起動を繰り返すだけでまともに立ち上がらなくなったこともある。
システム設定からのソフトウェアアップデートに失敗するとき、その原因や正しい解決策を探り出すのは難しい。
アップデートがうまくいかない場合は、仕方ないので Mac App Store から最新バージョンのmacOSインストールアプリケーション (Install macOS <Any version>.app) が入手できるようになるのを待ってダウンロードし、上書きインストールしている。
トラブルの原因はさまざまだが、T2セキュリティチップやAppleシリコン搭載Macでは、外付けストレージにインストールしたmacOSだけしか使わない場合でも、内蔵ストレージにmacOSがインストールされており、かつ、そこに有効なアカウントが設定されていないと不幸になるので要注意である。
関連記事: 「許可するには管理者の名前とパスワードを入力してください」 「macOSアップグレードエラー」
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