2025-02-09

タブキーでタブコードが入力できないメモアプリ

macOSに標準搭載されているメモ (Notes.app) は、その名の通り手軽にメモをとれる便利なアプリである。

私もOS X Mountain Lion 10.8の昔から常用している。 その当時はとてもシンプルなアプリだった。

アップルのアプリケーションは生まれ変わるとロクなものにならないの法則にしたがって、OS X El Capitan 10.11以降、ゴテゴテといらない機能が追加される割に細部の作りは雑になっている。

普段使いで、とりわけ、お肌に合わないのがスタイルを指定する機能だ。

メモのテキストを入力するとき、行の先頭で特定の記号、アスタリスク(*)、ハイフンマイナス(-)、数字とドット(.)を入力するとリストスタイルが自動的に適用される。

スタイルが指定できること自体は悪くないが、勝手に変換されると鬱陶しいので、かねがね「自動的にスタイルを適用しない」設定を付けてくれとアップルに要望しているのだが、一向に聞き届けられる気配はない。

さらにmacOS High Sierra 10.13付属のメモからスタイルの選択肢として「等幅」が追加された。 初めてみたとき、お、これは気が利いている、と、喜んだのものだが……

困ったことに、段落のスタイルを「等幅」にすると、タブ (Tab) キーを押しても、タブコード (ASCII 0x09) が入力できないのだ。(正確にはできなくもないのだが、わざわざ面倒にすんなよ。)

タブキーを押すと行がインデントされてしまう。

アップル公式マニュアル メモユーザガイド macOS Sequoia 15の『Macの「メモ」のキーボードショートカットとジェスチャ』>「メモを編集する」 の操作説明には、

リストのレベルを上げる Command+] または Tab
リストのレベルを下げる Command+[ または Shift+Tab

と書かれているんだがね。

スタイル 「等幅」は、「リスト」とちゃうやろ!

せめてマニュアルに書いてある通りに動作するようにしてはどうかな。 > アップルちゃん。

リストの階層レベル操作にタブキーを使うのはアウトラインプロセッサにはありがちなので、まだ許容できるが、なぜ等幅の段落にまでその操作を割り当てるの? ユーザーは混乱するだろ。

そもそもインデント調整のショートカットとしてcommand + [command +]が割り当てられているんだから、それだけでよかろう(タブキーの動作を変えんでも)。スタイル「本文」なんかはそうなってんだし。

どうやら、一般ピーポーはタブコードを入力する必要がないため(世界中で私以外誰も困ってないので)アップルは修正する気がないようだ。

おまけにこの等幅スタイルはMac老人会の皆様が想像する等幅ではない。

年寄りは等幅というと、(いわゆる)全角文字と半角文字の幅の比率が2対1になっていることを期待するが、そうなっていないのだ。ああ気持ち悪い。デフォルトを日本語の等幅フォントにしてくれよ。

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