macOSのFinderはファイルにタグを付けることができる。目玉になるような派手さはないが、ちょいと気の利いた機能だ。
Finderで、ファイルやフォルダを選択しておいて、ファイルメニューにある色のついた丸「●」の項目を選択すると、タグを追加したり削除したりできる(ファイルのコンテキストメニューからも同じ操作が可能)。
とても便利なのだが、たま〜に、このメニューからはタグを削除できない摩訶不思議なファイルが発生することがある(面白いことに、ファイルメニュー「情報を見る」で表示されるウインドウにあるタグ欄からは削除できる)。
クリーンインストールした macOS Tahoe 26 でも、このトラブルが起きてイラッとしたので、詳しく調べてみた。
「タグ」は、System 7由来の「ラベル」が強化されたかたちで、OS X Mavericks 10.9で登場した。昔は同様の機能がラベルと呼ばれていたのだ。
Mac老人会なロートルプログラマーであれば、Macintosh IIと共に登場した古のHFS(プラスではない、今となってはアップルすらサポートしてない、ただのHFSのほうね)の時代から、タグ(ラベル)の元になったメタデータが存在することを知っているかもしれない。
てなわけで一見単純なタグ機能は、歴史的な経緯、ファイルシステムの変遷、Spotlight検索やiCloud同期との絡みで、思いのほか複雑怪奇な作りになっていることが判明。
そしてムダな努力の甲斐あって世界初(当社比)意図的に、
消せないタグを作成することに成功!
した(長年の謎が少し明らかに)。
しかし、再現はできたものの、なぜ、そのような状態になるのか(日常の利用状況でどのような操作が原因でこのようなタグが生じるのか)までは分からなかった。
まあ、世界中で気にしているのは私ひとりだけなのだろうが、アップルには改善を要望しておいたので、そのうち直るかもしれない。アップル先生の次回作にご期待ください。
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