2015-10-25

MacBook (13-inch, Aluminum, Late 2008)にWindows 10をインストール

Intel プロセッサーを搭載するMac miniとしては最も古い製品 Mac mini (Early 2006) ですらWindows 10が動作することが分かったので、MacBook (13-inch, Aluminum, Late 2008) にもWindows 10をインストールしてみた。

MacBook (13-inch, Aluminum, Late 2008)では、この記事を書いている時点のアップル製最新OSである OS X 10.11.1 El Capitan が動作するので、まだ、メーカーに見捨てられた機種ではない。が、Boot Camp的には見捨てられた機種である。

Appleサポートサイトの Mac に Boot Camp で Windows をインストールするためのシステム条件 を調べると、この機種のBoot Campサポートソフトウェアの最終バージョンが 4 であり、サポートされているのはWindows 7までだとわかる。この機種用のWindows 10サポートソフトウェアは用意されていない。

つまり、Boot Camp アシスタントは、この機種へのWindows 10のインストールはアシストしてくれないので、自分の力でインストールしなければならないということだ。

32ビット版のWindows 10インストールDVDを準備して次の手順を実行する(このMacには64ビット版Windows 10もインストールできるのだが、アップルのサポート情報によると正式に対応とされているドライバーはWindows 7用の32ビット版のみなので32ビット版Windows 10をインストールする)。

  1. アップルサイトから Boot Camp Support Software 4.0.4033 をダウンロードして展開した「BootCamp」フォルダーを、Windowsで読み取れる形式でフォーマットされたUSBフラッシュドライブにコピーする。
  2. Macを再起動して、復旧パーティションから起動する(command + R キーを押下)。復旧パーティションからでなくとも実行できると思われるが念のため。
  3. ディスクユーティリティを使って、Windowsをインストールするパーティションを作成する。
  4. DVDドライブに、Windows 10インストールDVDをセットする。
  5. アップルメニューの「起動ディスク...」を開いて、Windows 10インストールDVDに該当するディスクを選択し、「再起動...」する。
  6. Windowsのインストーラーが起動するので指示に従ってインストールする。

Windows 10本体のインストールが終わったらBoot Campをインストールする。

  1. 先に準備しておいたBoot Camp Support Software 4.0.4033が入ったUSBフラッシュドライブの BootCamp フォルダーを開いてその中の setup.exe を実行する。
  2. 「Boot Camp を使うには、お使いのコンピュータで Windows 7 が動作している必要があります。」と怒られるので一旦終了する。
  3. 終了後、プログラム互換性アシスタントが表示されるので「互換性の設定を使用してインストールする」を選択する。
  4. Boot Camp インストーラーが使えるようになるので指示に従ってインストールする。
  5. Boot Campのインストールが終わったら再起動する。

これで一応、Windows 10が動作するようになるが、いくつか問題が発生した。

ディスプレイの輝度が調節できない

どうやら、自動アップデートによって、知らないうちにNVIDIA GeForce 9400Mのドライバーが最新のものに入れ替えられてしまうのが原因のようだ。Boot Camp 4に付属しているNVIDIAの古いディスプレイアダプタードライバー(2011/01/19 8.17.12.6141)に戻したら調節できるようになった(デバイス マネージャーの「ドライバーを元に戻す」機能を使えばよい)。

加えて、ドライバーの自動更新を無効化しておかないと、次のアップデートタイミングで最新バージョンにされてしまう。

コプロセッサ?

デバイスマネージャーで問題がおきているデバイスがないか確認すると、「コプロセッサ」というデバイスが機能していない。このコプロセッサのドライバーはBootCampフォルダーの中のNVidiaChipset32に含まれているようなので、「ドライバー ソフトウェアの更新...」でBootCampフォルダー内を検索させればインストールできる。

Wi-Fiの速度が異常に遅い

ネットワークアダプターBroadcom 802.11nのドライバーがWindows標準のものになっているのが原因。 デバイスマネージャーからドライバーの更新で、Boot Campに含まれるドライバー「Broadcom 802.11n ネットワークアダプタ」(名前が英語ではなくカタカナになっているほう)を選択してインストールし直せばよい。

その後、Windows 10初のメジャーアップデート(バージョン 1511)が出ていたので、これを手動で適用したところ、なぜかトラックパッドが動作しなくなり、更新を無効化しているはずのNVIDIAディスプレイアダプタードライバーが勝手に新しいものに置き換えられるなど、数々の怪現象が発生。結局、Windows 10を再インストールする羽目に。

再インストールしても、新しいNVIDIAのドライバーがゾンビのように蘇るので、次の手順を実行してようやく古いドライバーに戻せた。

  1. ディスプレイアダプターのドライバーを一旦、「Microsoft 基本ディスプレイ アダプター」に変更する。
  2. コントロール パネルからプログラムのアンインストールでNVIDIA関連のパッケージを全てアンインストールする。
  3. pnputil.exe を使ってドライバー ストアからNVIDIA関連のパッケージを全て削除する。
  4. 「C:\Program Files\NVIDIA Corporation」フォルダーを削除する。
  5. wushowhide.diagcab を使ってNVIDIA関連のドライバーが自動更新されないように設定する。
  6. ドライバーの更新でBoot Camp 4の古いドライバーをインストールしなおす。

あまりに面倒なのでNVIDIAのドライバーを使わずに、もうMicrosoft 基本ディスプレイ アダプターにしておけばいいような気がしてきた。 ……と思ったが、やっぱりそうもいかない。

関連記事: 「いまさら Boot Camp

6 件のコメント:

  1. 7じゃないと無理ってなっちゃいますね

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    1. まあ、普通の人はアップルが対応してくれない時点であきらめたほうがいいですよね。面倒だし。

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    2. 見ながらやってるんですけど、「互換性の設定を使用してインストールする」ができないですねえ。どうしたものか・・・

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    3. プログラム互換性アシスタントのウインドウが表示されないということかな? う〜ん、なんだろう。

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    4. なにしても7が起動されてなければならないでENDです

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    5. 「なにしても」ってことは、setupファイルのコンテキストメニュー「互換性のトラブルシューティング(Y)」を選んでもダメということかな? まあ、私もWindowsに詳しいわけじゃないのでトラブルが起きたときの対処法までは分からんです。

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