2016-09-04

復旧パーティションを再構築

復旧パーティションを復旧する方法」で、とりあえず、復旧パーティションを取り戻したものの、もっと簡単に復旧パーティション (Recovery HD) を復旧させる方法はないものかとネットをさまよっていたところ、アップルが配布している「Lion 復旧アップデート」を使えば可能という情報を発見した。

どうやら Lion 復旧アップデート (RecoveryHDUpdate.dmg) のパッケージに含まれる dmtest というツールを使えば BaseSystem.dmg と BaseSystem.chunklist から復旧パーティションを再構築できるようだ。

この作業を簡単にするシェルスクリプト recovery.sh が http://forums.macrumors.com/threads/yosemite-recovery-update-1-0-bug.1756752/ で配布されている。

次の3つのファイル、

  1. recovery.sh
  2. RecoveryHDUpdate.dmg
  3. InstallESD.dmg

を ~/Download ディレクトリー内に配置して、recovery.shを実行すると自動的に復旧パーティションを作り直してくれる(InstallESD.dmgは OS X インストールアプリケーション内に含まれるディスクイメージ)。

「Lion 復旧アップデート」は名前の通り、OS X Lion 10.7用に作られた古いプログラムなのだが、OS X El Capitan 10.11.6でも動作することを確認した。

ただ、オリジナルのrecovery.shは、そのままだと、関連ファイルが~/Downloadに配置されていないと動作しなくて不便なので、ウチでは別の場所でも動作するように変更を加えている。 スクリプトの一部に SIP (System Integrity Protection) のせいで動かないところもある。

任意のディレクトリー内に3つのファイルを置けば動作するように改造したスクリプトを使って、外部ハードディスクドライブから復元を実行した(こうすれば内蔵SSDが磨り減ることもない)ところ、見事、復旧パーティションが復活した。

めでたしめでたし。

時間もあまりかからない。OSを丸ごと上書きで再インストールして復元する方法に比べると格段に速い。

重箱の隅をつつくようなことを言うとMacの機種によっては、このやり方や、インターネットリカバリーでOSを再インストールして復元した Recovery HD の内容は工場出荷時と全く同じものにはならない(ディスク全体を消去してパーティションし直すと失われるコンポーネントがある)。 気になる人は、Macを買ってきたら、まず「復旧パーティションをバックアップ」に書いた方法でバックアップしておくほうがいいだろう。ほとんどの人は気にならないと思うけどネ。

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