2019-10-09

呪われた Mac Mini (2018)

先般、厚生労働省が「非正規(非正規労働者、非正規雇用)」という表現を使わないよう求める通知を省内に出していたというニュースが流れていた。「非正規という言葉をこの国から一掃する」という首相のスローガンを実践したと話題になっている。

さすが言霊ことだまの国、問題の焦点となる「ことば」を別の言葉に言い換えるか禁句にしてしまえば、問題そのものも雲散霧消するということだな。すばらしい施作である。さしてコストもかからないし、なにより歴史と伝統にのっとっている。

考えてみれば「非正規」以前に、その元になっている「正規雇用」自体が珍奇な言葉だ。言葉遣いを改めるなら、そこからやめればいいのに。

正規雇用というのは、無期雇用のこと(期間を定めないで雇用するもの)を指すらしい。 それなら「無期雇用/有期雇用」と言えばよいものを、わざわざ「正規雇用/非正規雇用」とか言いだしたヤツは誰なんだ? いったい誰が何のために雇用(就労)のありかたを「正しい(正規)」とか「正しくない(非正規)」とか定義したのだ?

そんな疑問を持つこともなく、大半の国民がこぞって「正規雇用」とやらをありがたがるような薄気味悪さをなんとかしたほうがいいんじゃないかと思うが、そんなことは今後 千代に八千代に 無理だろうから、美しい国の国民たるもの、優れた血統のサラブレッド指導者のもと一億総活躍社会を目指して突き進まねばならぬ。進メ一億火ノ玉ダ。

それはさておき、我が国が理想とする 会社主義 社会からは、とうの昔に落伍したこの私、久しぶりに新しいMacを購入した。

新しいMac miniの購入は実に8年ぶり、通算5台目(?)。今回、購入したのは写真中央 Mac mini (2018) である。写真左側は Mac mini (Early 2009) 写真右側は Mac mini Server (Mid 2011)。

このMac miniという製品が大好物だ。Mac miniとの付き合いは、その昔、eMacというiMacの廉価版が発売されたとき、アップルに電話して「ディスプレイ一体じゃないeMacのような製品、つまり拡張性は犠牲にしてもいいから廉価で小型の Power Mac を作ってくれ」と要望したらホントに出してきたので、喜び勇んで買いに行ったのが始まりである。アップルの省スペースデスクトップ製品カテゴリ Mac mini は「わしが育てた」と大言壮語しておこう。

一般的なユーザーはデスクトップ製品としてはiMacを好むようだが、私のような人間からみると、次のようなパーツがもれなく付いてくるという欠点がある。

  • ツルテカの液晶ディスプレイ(非光沢という選択肢はない)
  • 打鍵感ペコペコの Magic Keyboard
  • ひっくり返った亀のようなみっともない姿をさらさないと充電できない Magic Mouse 2

はっきり言って、こんなもの、いらない。 その点、Mac miniなら余計なものが一切ついてこない。Mac mini (2018) にいたっては、製品の箱に本体と電源ケーブルが入っているだけ。うん、いさぎよい。

Mac mini (Late 2014) を買い逃したので、4年ぶりのモデルチェンジ、待ちに待った、まさに待望の一品だったのだが、期待度と満足度は反比例するという格言通りなのか、購入直後から奇怪なトラブルが続発。

  • Apple純正のUSB-C - SDカードリーダーを使用しているにも関わらず、起動可能なSDカードインストールメディアから起動できない(起動セキュリティユーティリティで外部メディアからの起動を許可しているのに)。
  • スリープから復帰時や、起動時に画面出力が途絶えるタイミングで内蔵HDMI出力に接続したディスプレイに砂嵐が吹き荒れる。
  • 2台目のディスプレイとして古いDVI接続製品を使い続けようとすると、Apple純正のUSB-C - DVIアダプタが存在しないためサードパーティ製品を購入しなければならない(USB-C - VGAアダプタやUSB-C - HDMIアダプタは純正品があるのに)。
  • 外部ディスプレイを接続し、デュアルディスプレイで使用しているとき、再起動すると内蔵HDMI接続したディスプレイに信号なし (NO SIGNAL) と表示され、1つしかディスプレイが認識されない状態になる。電源を入れ直すと2つのディスプレイが認識される状態に復帰するが、再起動すると、また1つしかディスプレイが認識されない状態になる。
  • Language Chooserで日本語を選んだのに、いつのまにか言語設定が英語に戻ってしまう。
  • OS起動の前段階でBluetooth接続のMagic Keyboard、Magic Mouse 2が認識されなくなる。
  • 移行アシスタントでTime Machineバックアップからデータを移行しようとすると作業途中で、突然、再起動してしまう。
  • 外付けSSDにインストールしたシステムのmacOS復元から起動すると起動セキュリティユーティリティのパスワード認証に失敗する(パスワードは間違っていないにも関わらず)。

呪われているのか? ハズレを引いてしまったか。

Mac miniのような製品ではトラブルが起きた場合、非正規品(サードパーティ製品)側が悪いのか、アップル側が悪いのか判断が難しくなるのが問題だ。アップルがこちらの嗜好にあった製品を正規(純正)ラインナップに漏らさず用意してくれれば、非正規を一掃できるのだが……

とりあえず、今回は初期不良で返品ということになった。トホホ、残念。時期をずらして再度購入すればアタリが来るのか、次のモデルチェンジまで待つべきか悩む。

また、不具合ではなく仕様らしいが、なんだかなぁと思う点もある。

  • カタログ上のスペックではストレージ容量128GBのはずだが、ディスクユーティリティやシステム情報でメディア容量を確認すると121GBしかない(それなら120GBモデルと表示して売ればいいのに)。
  • スリープ状態にしても本体の電源ランプが点滅しない(スリープしてるのかしてないのかランプの状態から判断できないので不便)。
  • 起動音がならない(おおむね2016年後期以降に発売されたMacは鳴らない。起動キーコンビネーションの押下タイミングが掴みづらくて不便)。

製造コスト削減のためなのか、近頃のMacは世代を重ねるごとに遊び心というか余裕というか、昔からのユーザーがアップル製品っぽさを感じる部分が、どんどん削られているような気がするぞ。 アップルのナウいものづくりに年寄りの感性がついていけないだけなのか。ヨボヨボ、ヨレヨレ。

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