メインで使っている携帯電話「The 電話 Simply」が、利用を開始して5年目に入り、ややくたびれてきたので同じ機種をもう1台購入した。
ガラケー、しかもストレート端末なんて珍品、いつ消えてもおかしくない機種なので買えるうちに買っておかねば。てことで、古いほうは予備機にして、あと10年はガラケーでいけるな(サービス終了で電波が停まらなければ)。
そういえば、前首相の看板政策で誕生したデジタル庁が、ジジババにスマホの使い方を教えるデジタル推進委員(無給)を募集する件がネットで話題になっていた。政府の地域活性化策「デジタル田園都市国家構想」でも掲げられた現首相の肝いりの政策、きっと、お国のためなら、と、タダ働きでも1,465万人(当社比)は集まることだろう。
このデジタル推進委員(無給)が、
高齢者らデジタルに不慣れな人向けに講座を開くなどして支援
してくれるそうな。
ところで「デジタルに不慣れ」ってなんだよ。
前々から政府が使う「デジタル」という言葉の意味をはかりかねていた(自分が知っているデジタルとは異なる印象な)のだが……
どうやら、この人たちの言うデジタル化とは、老若男女すべての国民にマイナンバーカードとスマートフォンを持たせることらしい。それがジャパニーズDX(ディーエックス)!
マイナンバーカードとスマートフォンを所持していないと取り残されるような社会の実現に向けて、
誰一人取り残さない
とかいうデジタル庁のスローガンで達成すべき目標は、
爺さん婆さんがスマホを使えるようすること
ってのが(「取り残さない」とかいう語感の気持ち悪さもあいまって)残念な未来を暗示している。
情弱の年寄りにスマホを使わせるなど、鴨にネギ背負わせて詐欺師に差し出す愚行にしか見えないが、たぶん、気のせいだろう。
デジタルに不慣れな、取り残されたオジサンである私は、スマホの使い方がよく分からないのでガラケーのままでいいです。
そんなことより重要なのは、くだらない法律による規制や、不条理なルール、無意味で非効率な慣行を廃して、コンピューターネットワークシステムに載せやすいように行政サービスを改善していくことではないのか?
業務プロセスを見直すこともなく、IT化が進まないとか言ってる情報化周回遅れの大日本企業と同じ構図だ。硬直的で馬鹿げたやり方を、そのままコンピューター上に再現してもバカは治らない。
新しい役所を設立したり、なんとか会議みたいなのを招集し提言を出させたりして、やってる感だけ醸し出しておけば国民は大喜びすると思っているところが、なんとも美しい国らしい。
国家百年の計を立てる立場にあるお偉いさんが、DX(ディーエックス)とかいう軽々しい言葉(バズワード)につられて踊ってちゃイカンでしょ。 歴史と伝統をなにより大切にする我が国では、保守派国会議員の皆様がおっしゃるように、手書きした紙の書類に無意味な押印を強要する文化を千代に八千代に続けるのが最良だろう。
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