2015-05-04

HP Stream 11 回復ドライブの作成

オジさんMacユーザーのWindows PC再入門。

Windowsを使い始める前に、教材となる HP Stream 11-d012TU をいつでも購入直後の状態に戻せるように、まずは「回復ドライブ」を作成する。 Windowsの「回復ドライブ」とは、Macで言えば「OS X 復元ディスクアシスタント」で作成できるOS X復元ディスクのようなものである。

昔はパソコンを買うとOSを再インストールするためのCD-ROMやDVDが同梱されていたものだが、きょうびPCにもMacにもそんなものは付いていない。 必要に応じて自分で作成する(多くの消費者には不要なのだろう)。

HP Stream 11の場合、回復ドライブの作成には8GB以上の容量のドライブが必要である(実際に使われる容量は6GBくらい)。SDメモリーカードが使えれば便利なのだが、あいにくメディアカードスロットから起動することはできない(HPのサポートに問い合わせて確認したが、そういう仕様じゃそうな)。

作成手順は次の通り。

  1. [HP Utility Center]を起動する(タスクバーに表示される[HP]のアイコンをクリック)
  2. [HP Recovery Manager]をクリックする
  3. [リカバリメディアの作成]をクリックする
  4. あとは画面の指示に従うだけ

回復ドライブが作成できたら、実際に回復ドライブを使って、本当に回復できるか確認する。 念のため内蔵ストレージ全体をダンプしてバックアップした後、ゼロ書込みにより完全消去した(フラッシュドライブに全域書き込みなど御法度だろうが、何もない状態を確実にしたかったので仕方ない)。 この状態で電源を入れると、

Boot Device Not Found

Please install an operating system on your hard disk.
Hard Disk (3F0)

F2   System Diagnostics


For more information, plese visit: www.hp.com/go/techcenter/startup

と表示される(内蔵ストレージが消去されているので当たり前)。

ここで、USB3.0端子に回復ドライブを装着して、再度電源を投入すると(ctrl + alt + delete キーで再起動でもよい)、ちゃんと回復ドライブから起動する。 起動後、10分程度の作業でPCを初期状態に戻すことができた。

ちなみに、出荷時のパーティションの構成は次のようになっている。

# gdisk -l /dev/mmcblk0
GPT fdisk (gdisk) version 0.8.10

Partition table scan:
  MBR: protective
  BSD: not present
  APM: not present
  GPT: present

Found valid GPT with protective MBR; using GPT.
Disk /dev/mmcblk0: 61071360 sectors, 29.1 GiB
Logical sector size: 512 bytes
Disk identifier (GUID): F7D68F4E-4CD9-4CD8-84D8-FFFFFFFFFFFFFF
Partition table holds up to 128 entries
First usable sector is 34, last usable sector is 61071326
Partitions will be aligned on 2048-sector boundaries
Total free space is 4029 sectors (2.0 MiB)

Number  Start (sector)    End (sector)  Size       Code  Name
   1            2048          534527   260.0 MiB   EF00  EFI system partition
   2          534528          796671   128.0 MiB   0C01  Microsoft reserved ...
   3          796672        45740031   21.4 GiB    0700  Basic data partition
   4        45740032        61069311   7.3 GiB     2700  Basic data partition

3番目のパーティション(21.4GB)がブート ドライブで、4番目の7.3GBを占めている領域が「HP 復元用パーティション」である。 ストレージはGPTで初期化されており、UEFIによるセキュアブートがデフォルト。

オジさん、UEFI搭載のPC買ったのはこれが初めてだ。 Intel Macは最初から(ちょっとヘンテコな)EFI搭載だったのでEFI自体は特段珍しくもないが、PCでは初めて見たというところで、PC業界のトレンドから取り残されているのがわかる。

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