オジさんMacユーザーのWindows PC再入門。
手元に偶然 Aterm MR03LN というモバイルルーターがあった。Amazonのモバイルルーターカテゴリーでベストセラー1位の人気商品で、Bluetoothテザリングにも対応している。
こいつと HP Stream 11-d012TU を組み合わせて、ノートPCらしく外出先で使ってみよう(スタバでドヤ顔ノマドワーカーしよう)としたところ、奇怪な現象に悩まされる羽目に。
昔は、WidowsでBluetoothを使おうと思ったら、別途USB Bluetoothドングルを買ってきて、ドライバーをインストールして、と面倒だったものだが、いまやこんな低価格Windows PCにまでBluetooth 4.0インターフェイスが標準装備されている。
Aterm MR03LN ユーザーズマニュアルに説明されている通りに、ペアリング、接続方法を選んでやると、すんなりテザリング可能となった。Windowsも便利になったものだ。
動作確認できたところで、意気揚々とお出かけ。外出先でHP Stream 11を広げ、Bluetoothデザリングを試みるが…… できない、まるで繋がらない。ウチで試したときは簡単に繋がったのに。なぜ?
Bluetooth パーソナル エリア ネットワーク デバイスのデバイスアイコンを削除して、ペアリングからやり直せば、また接続できるようになるのだが、いくらユーザーインターフェイスの使いやすさが巷で大評判の Windows 8.1 Update とはいえ、テザリングが必要になるたびにペアリングをやり直すというのは、フツーじゃないだろ。
帰宅してから、詳しく調べてみた。 まず、ペアリングが完了して正常にテザリングできる状態では、接続方法が「直接接続(D)」となっている。
PCを再起動してから、同じ手順でテザリング接続すると、ネットワークのインジケーターに警告マークが表示されて、
識別されていないネットワーク
インターネット アクセスなし
というネットに繋がらない状況になってしまう。
このとき、よく見ると最初は「直接接続(D)」だった接続方法が、いつの間にか勝手に「アドホック ネットワーク(N)」に変わっている。一切設定を変更した覚えはない。再起動しただけだ。
一度アドホックネットワークに変わってしまうと、起動し直しても直接接続に戻ることはなく、インターネットにアクセスできなくなってしまうようだ。
HPのサポートに尋ねてみると、
「そのような問題は今のところ報告がないので、周辺機器メーカーに聞いてみてください」
との答え。
そう言うだろうと思って、先にAterm MR03LNのメーカーであるNECプラットフォームズにはサポートサイトのWebフォームから質問を出していた。そちらからの回答メールも返ってきた。 こっちも、これまた予想通り、
「個々のパソコンの設定における固有の問題については案内できません」
みたいな答え。どちらのサポートも対応は丁寧なのだが、たらい回しで、解決にならない典型パターン。
しかし、ここはNEC側に分がある。普段使っている MacBook Pro と組み合わせて使うと、スリープしようが再起動しようが電源を切ろうが、Aterm MR03LNはまったく普通に使えるのだ。 OS X 10.10.3 Yosemite では、Bluetoothメニューから「デバイス名」>「ネットワークへ接続」を選べばすぐに繋がる。
Macで使えるのにWindowsで使えない周辺機器なんて、あまり聞いたことがない。逆にWindowsでしか使えない(Mac非対応)周辺機器は、いままでにたくさん見てきた(最近は少なくなったかな?)。
とりあえず、メーカーのサポートが毎回やってみろという、お決まりのパターン、Windowsの一般的なトラブルシューティングの手順である、デバイスツリーから全てのBluetooth関連項目を削除して再認識させるとか、HPサポートサイトからダウンロードしたBluetoothドライバーを(バージョンは同じだったが)上書きしてみるとかを試したが、いっこうに改善されない。
他にも、一旦、汎用ドライバーに切り替えてみるとか、デバイスのプロパティを変更してみるとか、思いつくことを片っぱしから試してみるも効果がないので、あきらめかけていたのだが、翌日、電源を入れてみると、はて? いつのまにか、接続方法が「直接接続(D)」から今度は「アクセス ポイント(A)」という表示に変わっている。
この接続方法がアクセスポイントになっている状態だと、再起動しても問題なくテザリングできる!? どこをいじったことでこうなったのかはっきりしないが、ひょっとして、なんらかの変更を加えた後、電源を入り切りするタイミングが重要ポイント?
NECのマニュアルの記載(直接接続と書かれている)とは異なるが、問題なくBluetoothテザリングできるようになったので、当分このままそっとしておくことにしよう。
オジさんのような初心者には難しすぎるよウインドウズ。慣れれば平気なのか?
ここで、Aterm MR03LNの小技を一つ。MR03LNにはリモート起動という面白い機能がある。普段通信に使っているPANデバイス名とは別の、リモート起動デバイス名に対してペアリング操作をすると、MR03LN本体の電源ボタンを操作しなくても、PC側から遠隔で休止状態を解除できるのだ。MR03LNをバッグの中に入れたまま取り出さなくても電源をオンにできるので便利。
Windows 8.1 でMR03LNをリモート起動する操作手順は次の通り。
- タスクバーのBluetooth デバイス インジケーターをダブルクリック。
- 「Bluetooth デバイスの管理」が開くので、リモート起動デバイス名(000000-bt)が表示されるのを待つ。
- リモート起動デバイス名を選択して「ペアリング」ボタンをクリック。
リモート起動機能を使うには、あらかじめMR03LNの「ECO設定」でリモート起動を有効にしておく必要がある。
「aterm-000000」(000000の部分は装置固有の番号)のような名前はPANデバイス名なので、間違ってPANデバイス名を選んでペアになっている状態を解除しないように注意。リモート起動デバイス名は、「000000-bt」のように装置固有番号の末尾に bt が付いているやつである。
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