文字コード(ユニコードスカラ値)を使って、文字を入力する必要に迫られた。なぜか突然、迫られた。
文字コードから、それに対応する文字に変換する操作は Windows ならとても簡単である。 Microsoft IME には「文字コード変換」機能があるので、文字コードを入力してF5キーを押せば一発変換できる。
また、ワードパッドにはショートカットキー Alt + X で、文字コードと対応文字を相互変換する機能がある。
Windowsでは朝飯前だが、Macでこれをやろうとすると、はて? ユニコードから文字に変換する機能って Mac にあったっけ? 昔、やったことがあるような気がするが。
アップルのサポートに電話して聞いてみたところ、残念ながら OS X El Capitan の日本語入力プログラム (Japanese Input Method) にはそういう機能はないそうである。
う〜ん、昔できていたような気がしたのは他社製のIMを使っていたからか?
何か別の方法はないものかと調べていたところ「Unicode Hex Input」というそれらしきものを発見(今、初めて発見したように書いているが、かなり前から存在する)。
システム環境設定の「キーボード」>「入力ソース」に「その他」言語の「Unicode Hex Input」入力ソースを追加してやると、文字コードによる文字の入力が可能となる。
入力ソースをUnicode Hex Inputに切り替えて、optionキーを押し下げたまま16進数4桁のユニコードスカラ値をタイプすれば、対応する文字を入力できる。
追加多言語面(16進数5桁以上のユニコードスカラ値)に含まれる文字もサロゲートペア16進数8桁を使って入力可能である。
ただこれ、入力中の視覚的フィードバックがない(コード番号が画面に表示されない)ので、今ひとつ使い勝手が悪い。 おまけにU+10000以降のユニコードスカラ値は、そのまま入力しちゃダメで、サロゲートペアを使わなくてはならないって……
一般ピープルにサロゲートペアを入力させるインターフェースってのもどうなのよ、アップルさん。 これじゃWindowsに完敗だよ。改良してくれんかね。
とりあえず、アップルに改善を提案しておいた「日本語インプットメソッドにユニコードから文字への変換機能を付ける」とか「Unicode Hex Inputで16進数5桁以上のユニコードスカラ値を入力する機能を付ける」ってどうですか、と。
現状では Mac OS X で文字コードに対応する文字を入力したい場合、絵文字と記号ビューア(Mavericks以前は「文字ビューア」と呼ばれていた)を使う方法が一般的だ。
- システム環境設定の「キーボード」>「キーボード」にある「メニューバーにキーボードビューア、絵文字と記号ビューアを表示」にチェックを入れる。
- 入力メニューから「絵文字と記号を表示」を選んで、「絵文字と記号ビューア」を表示する。
- 絵文字と記号ビューアのアクションメニュー(ウインドウ左上の歯車アイコン)から「リストをカスタマイズ...」を選択する。
- 「コード表」カテゴリの中に「Unicode」があるのでチェックを入れる。
これで、絵文字と記号ビューアから文字コードに対応する文字を検索できるようになる。 テキストを選択しておいて、絵文字と記号ビューアにドラッグアンドドロップすれば、逆に文字に対応する文字コードを調べることもできる。
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