2014-11-29

RasPiで安価にVPN

ここのところ、ちょくちょく知り合いの会社経営者の方々から、「本社と支店のLANを接続したい、従業員に外出先からモバイル端末を使って社内のシステムにアクセスできるようにしたい」みたいな相談を受けることがある。

ウチはソフトウェア開発はやってるが、最近はネットワーク関係の仕事なんて、とんとご無沙汰でVPN環境の構築など専門外だ(運用ノウハウも持ってないし)。面倒なことは専門家にパスすることにしようと思い、ネットワーク・システム構築をやっている会社の知り合いに聞いてみたところ、やはり、まともな会社にVPN構築とか頼むと結構なお値段になるそうな。

仕方ないので、VPN構築費用の見積書を見て目玉が飛び出た中小零細企業の社長さん向けに、「RasPiでインターネットVPN環境を構築すると、そこそこ安くて便利ですよ」なシステムを開発した(開発したといっても、ネット上に情報は沢山あるので、適切な選択と、ちょっとした工夫と味付けをしただけだが)。

オープンソースの VPN ソフトウェアをインストールしてVPNアプライアンス化した Raspberry Pi を2台作成し、秘密の呪文を唱え、双方のLANに接続すれば、あっという間に拠点間接続完了。高性能とか高可用性とか求めないのであれば、高価なVPNルーターを買わなくても、これで十分な気がする。

まあ、低価格、安いものには、安いなりの理由があるので過剰な期待はいけません。信頼性が必要な場合は、ちゃんとしたSI屋さんに頼みましょう。

2014-07-30

Raspberry Pi Model B+

Raspberry Pi Model B+ がやって来た。これでウチの RasPi は四兄弟になった。

左から、Model B Rev.1、Model A Rev.2、Model B Rev.2、Model B+である。

Model B+を手に取った最初の印象は「あれ、前のより小さくなった?」なのだが、並べてみると大して変わらない。USB端子の出っ張りがなくなったのと、角が丸くなったせいだろうか。

2014-06-26

MacとRasPiでHDDを共用

Mac と Raspberry Pi の間でハードディスクを介してデータをやり取りしたいのだが、さて、ディスクのフォーマットは何にすれば良いだろう?

一般的には、MacでもWindowsでもLinuxでも読み書きできるFAT32がよく使われる(ディスクユーティリティで言うところの「MS-DOS (FAT)」)。が、今回は4GBを超えるファイルがあるので、それでは困る。じゃあ exFAT にしようかと思ったのだが、 LinuxはexFATがあまりお好きじゃないようだ。

ちょっと調べると、最近のLinuxはHFS+もサポートしているらしい。それなら普通にMac用に初期化したディスクが使えるな、と思ったのだが、落とし穴があった。

2014-06-23

Raspberry PiでQt5.3

今月は Raspberry Pi の仕事をしていた(お客さんに、それRasPiでやりませんか? と提案したら一発OKが出た。ノリのいいお客さんだ)。内容は、シーケンサ(PLC)で構築されていた制御システムを、Raspberry PiとUSB接続のデジタル出力ボードに置き換えるというもの。

次の写真は試作段階のスナップ。入力はRasPiのGPIOを使い、出力は制御しなくてはならない接点の数が多いので USB DIO ボードを使って拡張した。こちらが担当するのはソフトウェアのみなので、ハードウェア部分は別の会社が製作する。

RasPiとUSB DIO Board

2014-05-16

Hybrid DISCのISO9660部をマウントする方法

ISO9660/HFS+ Hybrid フォーマットのCD/DVDディスクをMacのドライブに挿入すると、FinderにはHFS+部分しか表示されない。Apple Care サポートに聞いたところ、2014-05-14日時点では、FinderにISO9660部分を表示させる公式な方法はないそうである。

なので、残念ながらGUI操作ではハイブリッドDISCの ISO 9660 パーティションをマウントすることはできないが、ターミナルでmount_cd9660コマンドを使えば可能であることが知られている。

身近な例として Mac OS X Snow Leopard Install DVD で試してみるとしよう。このDISCは、Mac OS Xで使用するためのHFS+形式ボリュームと、Windowsで利用するためのISO9660形式ボリュームとの2つの顔を持っており、ISO9660側にはBoot Campサポートソフトウェアが含まれている。

2014-05-09

Virtual CD/DVD Disk File の作り方

Mac OS X用VirtualBoxで使える仮想CD/DVDディスクファイル(virtual CD/DVD disk file)の作り方。

試した環境は OS X Mavericks 10.9.2 ビルド 13C1021 + VirtualBox 4.3.10 r93012 + Windows 7 Professional バージョン 6.1(ビルド 7601: Service Pack 1)である。

ディスクユーティリティ '/Applications/Utilities/Disk Utility.app' を使って、VirtualBoxの仮想CD/DVDドライブで使用できるいわゆるISOファイルを作成する方法は2つある。

2014-05-08

Javaをアンインストールする方法

Mac OS X でのJavaのアンインストール方法。 OS X Mavericks 10.9.2 からJavaを取り除くために実行した手順をメモしておく。Oracleサイトに解説に従って、「JavaAppletPlugin.plugin」と「JDKディレクトリー」を削除すればよい。

2014-05-07

rootユーザーを有効にする方法

Mac OS X でスーパーユーザーを有効にする方法を、知り合いに聞かれたのでその答え。 passwdコマンドでルートユーザーのパスワードを設定してやればよい。

$ sudo passwd root

逆にスーパーユーザーを無効化するにはdsenablerootコマンドのオプション-dを使う。

$ dsenableroot -d

dsenablerootコマンドは、もともと、その名前の通りルートを有効にするコマンドなので、rootユーザーを有効化するにもpasswdじゃなくてdsenablerootを使う方がまっとうなやり方のように思えるが、使いたいときにはコマンド名を忘れててpasswdでやっちゃうのだった。

あるいは、「ディレクトリユーティリティ.app」を開いてGUIで有効/無効を切り替えるもよし。

$ open '/System/Library/CoreServices/Directory Utility.app'

お好きな方法でどうぞ。

2014-04-30

USB-UARTコンバーターもらった

Scratchが大好きな某iさんと久々に会って、お土産をもらった。USB-UARTコンバーターとか、USB-TTLレベルシリアルコンバーターとか呼ばれているやつである。

よく見かける商品なのだが、価格を聞いてちょっと驚いた。なんと70円じゃそうな。700円じゃなくて70円。

あやしい中華通販で買ったらしい。さすがに1個だけ買って70円というわけではなく、謎の中国商人との戦いの結果、想定を超えて大量に買ってしまって1個あたり70円になっていたという話のようだ。

せっかく貰ったので、Macで動作するか確認してみた。この製品はPL2303系のチップが載っているようなので、数年前に「Macにシリアル(RS-232C)ポート」という記事を書くときに調べたPL-2303のメーカー Prolific Technology Inc. のサイトからデバイスドライバーを探してみた。ダウンロードリンクをたどって行くと OS X Mavericks 10.9 用のドライバーも用意されていることがわかった。

Mac以外に、Raspberry Piでも試してみた。Raspbian Linuxでは、特になにもしなくてもUSBポートに差し込んだら認識され使用できる。

それにしても、末端価格70円って、どうやって(どんだけ大量に)作ってんだろう。

2014-03-09

このWindowsのコピーは正規品ではありません

「この Windows のコピーは正規品ではありません」って、いや、正規品なんですけど(^^; あなたから直接ライセンスを購入したんですよ、かなり昔のことだから忘れちゃいましたか? マイクロソフトさん。

すご〜く久しぶりにWindowsを起動してみると、いつのまにか正規品ではないことなっており、インターネット経由ではライセンス認証できず、電話で手続きしなくてはならない羽目に。

2014-02-19

FlashAir™でベアメタルRasPi

FlashAir™ + Raspberry Pi の組み合わせに、さらに適した使い方を発見した。

(なんちゃって)「ベアメタル・プログラミング」である。

Raspberry Pi をOSなしで使用する、ハードウェアを直にたたくプログラム。こういうOSレスの環境を最近の若者?は「ベアメタル(bare-metal)」と呼ぶらしい。

本格的にベアメタルなプログラミングに取り組むなら、JTAGデバッガーでも買いましょう。という話になるんだろうが、カジュアル・ベアメタル・プログラマーには、FlashAirとリセットスイッチがあれば十分だ。

2014-02-09

FlashAir™をRasPiの起動ディスクにする

東芝の無線LAN機能付きSDHCメモリーカードFlashAir™をRaspberry Piの起動ディスクとして使ってみた。

http://www.raspberrypi.org/download/で配布されているブートメディアのRaw Image(2014-01-07-wheezy-raspbian.zip)を、FlashAirにddコマンドで書き込み、Raspberry Piに差し込んで電源を入れると普通に起動する。一般的なSDカードを使った場合と何ら変わりない。

2014-02-04

Mavericksインストール用SDカード

OSさえMac App Storeでダウンロード販売されるようになって久しい。でもストレージを初期化してOSをクリーンインストールしたいときは、やはり、起動可能なインストール用メディアが欲しくなる。

残念なことに、Lion 10.7を最後にアップルはインストール用メディアの販売をやめてしまった。新しいMacはインターネット上のアップルのサーバーからOSをダウンロードして起動することもできるが、ウチのネットワーク接続は遅いので毎回そんなことやってられない。

同じように考える人が多いのか、ネット上にはMac OS Xインストーラーアプリケーションからのインストール用ブータブルメディア作成方法を解説したTipsが多数公開されている。

2014-01-22

FlashAir™の初期化と設定

TOSHIBA FlashAir™ SD-WC016Gを入手した。製品の存在自体は発売当時から知っていたが、な〜んだEye-Fiの二番煎じか、と、さして気にもとめていなかった。

ところが、2013年の秋頃、この新製品が出たらしく、いつの間にやら開発者向けのサイト「FlashAir™ Developers」なんかも充実していて、プログラマの楽しいおもちゃとして物欲を刺激する商品になっていたのだ。

東芝Pocket Media™のFlashAirのページ http://www.toshiba.co.jp/p-media/flashair/index_j.htm を見ると、ユーティリティアプリケーションのMac版も用意されている。

そんなわけで、Macを使って FlashAir いじり(プログラミング)を始める前準備としての使い方をメモしておく。

2014-01-18

Qt4.8.5インストールメモ

1年半くらい前に作成したQtアプリケーションのサポート依頼があった。Qt 4.8を使って開発したものである。保守費用が潤沢に用意されているような仕事なら、新しいバージョンのQt 5.2にあわせて書き直すのが順当だが、そうもいかない。

というわけで、古いバージョンのQt(4.8.5)開発環境をMac上に再現したので、その手順をメモする。

特に難しいことはなく、次のものを順にインストールすればいいだけである。

  1. Mac OS X Lion 10.7
  2. Xcode 4.2.1
  3. Qt Library 4.8.5
  4. Qt Creator 2.8.1

2014-01-08

iTunesで映画を借りてみたが……

日本のiTunes Storeで映画のレンタルが始まったのは2010年のことなので、2014年を迎えた現在、いまさら感はあるが、iTunes Storeでの映画レンタルを初めて試してみた。実際に体験してみると、サービス内容について、予想外の点があったので書き留めておく。