さきごろ、デスクトップ版のFirefoxブラウザーに20年以上存在していたバグが23歳のプログラミング初心者によって修正されたことが話題になっていた。
修正されたのは、ウインドウのツールバーをマウスでポイントすると表示されるツールチップが表示されたまま残って消えなくなるバグらしい。
macOS Sonoma 14.0のFinderには、Firefoxとは逆にツールチップが表示されない奇妙な挙動がみられる(アップルに聞いたなら「それは仕様です」とか答えそうだけどね)。
Finderウインドウのツールバーアイコンをマウスでポイントして、しばらく待つとツールチップが表示される。左側のアイコンから順にゆっくりとマウスを移動していくと右端の 虫眼鏡の検索アイコン だけツールチップが表示されないことに気が付くはずだ。
macOS Catalina 10.15.7 以前は、「検索するには単語または語句を入力します」というツールチップがちゃんと表示されていた。
さらにFinderには、Firefoxと似たような(ツールチップではないが)残って消えなくなる系のおもしろバグもある。 再現手順は次の通り。
- Finderでデスクトップに新規フォルダを作成する。
- 新規フォルダのフォルダ名が編集できる状態で、フォルダ名のテキストにマウスポインターを置く。
- 右クリック(副ボタンをクリック)してコンテキストメニュー「共有…」を選択する。
- 共有先として「メモ」を選択する。
- 新規フォルダの名前がデスクトップに残ったまま消えなくなる。
さすがにアップルも、これを仕様だとは言うまい。macOS Sierra 10.12.6 以前では、この現象は発生しない。 Firefoxの22年修正されなかったバグには及ばないものの、かれこれ6年ほどほったらかしのままだ。
こういう、神経質で細かいことが気になってしかたない人以外、誰も困っていない重箱の隅的バグはなかなか修正されない。
Firefoxのようなオープンソースプロダクトならば、やる気と能力と根性があれば自力で修正可能だ。世界中で自分しか困っていない問題も解決できる。素晴らしい。
macOSはオープンソースではないので、そうはいかない。アップルに直してくれと要望するしかない。
私も長年、(世界中で自分しか困っていないであろう)多く不具合をアップルに通報しているが、直ったり、直らなかったり、直ってたのにぶり返したりである。Firefoxのツールチップバグ並みに長年直らないものもある。
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